春が来た

先週あたりから春めいてきた。遅咲きの我が家の庭の梅もさすがに満開になった。沈丁花も良い香りを漂わせている。陽も長くなったなあ。午後、陽だまりに座り込んで本を読んでいてもなかなか暗くならず、気が付いたら、あれ、もう、こんな時間になった、とい…

きちんと泣ける男の人が好き

ケーブルテレビの録画で、川本三郎原作の映画『マイ・バック・ページ』を見る。松ケン、いいねえ。情熱があるんだかないんだか、頭がいいんだか悪いんだか、とらえどころのない気持ちの悪い人物の雰囲気が素晴らしい。劇中映画「須崎パラダイス赤信号」が好…

雪の日々

金曜日は半休をとって用事を済ますついでに映画を見ようと予定していた。またもや雪の日。テオ・アンゲロプロスの遺作となった『エレニの帰郷』でもほぼ全編が雪景色。時空を超える内容に、現実の雪景色と映画の雪景色が重なってしまい、少しぼーっとなる。…

Neighborhood-Ga

昨日の夜までにあれだけ降った雪も、きょう一日でかなり溶けた。朝はご近所総出で雪かきしたら、疲れてしまったので、二度寝。あれだけの雪だから空いているだろうと思って土曜日は隣駅のシネコンに『アメリカン・ハッスル』を観に行く。意外と混んでいて驚…

悲しくてやりきれない

朝の通勤途中で、大好きな俳優の一人、フィリップ・シーモア・ホフマンが死んじゃった。すごく悲しい。残念すぎる。色白でぽっちゃりした体型も好みだったし、演技もよかったし、特に後姿がすごく好きだった。目が離せない俳優の一人で、ちょっとでも出てく…

冬が続くよ、どこまでも。

パソコンを新しくしたWindows 8.1。まだ慣れない。昔のデスクトップを再現できるアプリをインストールして、時々そっちで作業したり。難しいなあ。お昼頃は暖かくなったので、つい、いい気になって新しいスニーカーを履いて、ちょっと薄着で出かけたら、夕方…

ダメダメな半生

アリス・マンローの『イラクサ』を読んでいる。マンローは『林檎の木の下で』を最初に読んでしみじみとしたものを感じていたけど、改めて読んでみると、意外と人生のドラマティックな場面を描いているんだなあと思う。静かなだけじゃない。人から見て、とい…

読書のしずく

今年は12月になった途端に忙しくて忙しくて、どうにもならなかった。大学時代の先輩は「忙しくしていないと風邪をひく」と豪語していたが、私は忙しくなると風邪をひく。そろそろやばいかも、と思っていたら、思っていた通りに2回も風邪を引いた。残念である…

わたしたちは自由よ。

ブックオフのCD・DVDの買取20%アップキャンペーンだったので、雰囲気で買ったけど二度と聞かないようなCDを売りに行く。しめて2500円ぐらい。これに気を良くしてこのまま断捨離が進めばいいのに、そこでまた買っちゃうのよね。しかし、今日は古本でなく新刊…

さとがえる

先週の三連休は里帰りして、高校の同窓会に出席したり、母と二人で日本シリーズを応援したりと、なかなか有意義だった。同窓会では25年ぶりに会う友達もいて、あまりの変わらなさにびっくり。昔からその髪型してたんじゃないの、いや、そっちこそ、みたい…

台風のまえに

東京都写真美術館へ米田知子を観に行ったり、福島県立美術館へ車を飛ばして若冲を観に行ったり、『風立ちぬ』を観に行ったりしていたら、あっというまに8月も過ぎ、はや9月も半分が過ぎていたのだった。今日は明け方からの激しい雨音で目が覚める。先日読み…

盛岡への旅2

午前中は岩手県立美術館へ。市街地とは駅を挟んで反対側、雫石川を越えたところにある。駅に新しくできたらしい福田パンのテイクアウトコーナーで朝ごはんのカレーパンを買い、歩くこと15分。田園地帯にできた広々とした公園のなかに美術館がありました。ベ…

盛岡への旅1

鮎釣りに熱中しているだんなさんが四国に行くというのだが、私は釣りの旅には付いていかないことにしたので、ひとり、盛岡へ行くことにした。朝早く駅まで一緒に行き、だんなさんは羽田までのリムジンバスに、私は新幹線に乗る。どうして盛岡なのかと聞かれ…

tonight

お昼過ぎから夏休みに入った。このひと月、精神的に余裕がなくて、心のどこかにいつも焦りがあったような気がしていたけど、とりあえずはもう大丈夫。久しぶりにお昼ご飯をゆっくりと食べて、コーヒーも飲み、矢野顕子トリオのライブのためにブルーノートへ…

紙福へのパスポート

気が付いたら6月が終わっていて、それはつまりもはや1年の半分を過ごしてしまったのだった。今年の結婚記念日も、お互いの誕生日も迎えちゃったよ、早いなあ・・・。日曜日はなんとなくぶらぶらしたくなり、家の掃除を終えてから本屋さんに行くと、蜂飼耳…

東北の入り口への旅

いつもの那須。去年の夏に2泊して楽しかったので、GWも2泊する。いつもの宿。今回は旦那さんの買い物ついでに佐野のアウトレットに寄り、佐野ラーメンを食べてから那須に。初日は温泉にじっくり浸かったあとは、コミック全7巻でナウシカ一気読み。文春ジブ…

ヒッチコックに進路を取れ

『愛、アムール』を観たときに、次の映画は『ヒッチコック』だ!と決めていたものの、風邪をひいて少し良くなってはぶり返す、を繰り返していたのでなかなか観に行けなかった。けれど、とうとうあと数日で終わってしまうところまできてようやく観に行きまし…

コーヒーに風邪はあわない

風邪をひいた。2,3日前までは花粉のせいだろうと思っていたら、あれよあれよと咳がひどくなり関節が痛くなって、今日は会社を休んで病院へ。季節外れの風邪なんだろうか、いつもと比べてかなり空いている待合室でひとり鼻をかんでぐったりしているのが情けな…

Verba volant, scripta manent

先日、講談社文芸文庫の解説目録をもらったので眺めていたら、永井龍男『カレンダーの余白』とか、横光利一『夜の靴・微笑』とか、さらに、野溝七生子『山梔』『女獣心理』が品切れになっていることを知った。私はどれも楽しく読んだので、今読めないのはも…

私たちはそれぞれ、自分だけの

『ジェイン・オースティンの読書会』(カレン・ジョイ・ファウラー、白水社)は読んでいたけど、映画は観ていなかった。けれども、先日ちょうどケーブルで放映されたのを観て、むくむくとオースティン熱が高まってしまったのだ。そうだ、ひとり読書会しよう…

Cold enough for you?

まったく毎日が寒いよねえ。 先日の日曜日に『ムーンライズ・キングダム』を観て(良かった!)、そのあと本屋さんに寄って松田青子『スタッキング可能』(河出書房新社)を買う。前からそんなに敏感でもないけどこのところ特に新刊情報には疎いので作者のこ…

中公文庫ばかり読んでいる

ここのところ、中公文庫ばかり読んでいる。マリオ・バルガス=リョサの『継母礼讃』を年末に読んでから、続編『ドン・リゴベルトの手帖』も面白く読んだ。そのあと、人からひどいことを言われて悶々としていたところに手に取ったのが深沢七郎。『言わなけれ…

本の中でだけ、音を立てている

朝、目を覚ましたときは雨だったので「ちぇ」とがっかりしたものだったが、さっきから雪になってもう、すっかり白くなった。でもぼたん雪だから、明日には溶けちゃうかな。お正月に買った柳下毅一郎『新世紀読書大全』(洋泉社)を読むと、寺山修司の『不思…

年末あれこれ

いろいろなことが片付かないまま、それでも12月が過ぎていくのだ。気がつけば今年も会社に行くのはあと4日を残すのみ。早いねえ、早いねえ、と同期とひとしきりしゃべったのが昨日のことだった。忙しかったので自分へのクリスマスプレゼントだ、とばかり『SH…

女子の買い物

ポイントカードをつくってから、すっかり新刊書店は紀伊國屋オンリー。雑誌も決してキオスク等では買わず、乗り換え駅の本屋さん(結構気に入ってる)で買いたい本をみつけたときも、「いや、ここで買わずに紀伊國屋に行こう」と我慢する。それはそれで結構…

good things

気がついたら10月も終わろうとしているのだった。先日まであんなに暑かったのに、今日は雨も降っていて寒い。おまけに風邪まで引いてしまって、朝から具合が悪いのだった。ここは無理せず床暖房を入れてあったまろう。最近の好きなこと。 TBSの朝のラジオで…

三連休 その3

チケットをもらったので自腹じゃ多分行かない映画『プロメテウス』を観た。3D初体験。あまり予習もせずに行ったんだけど、あ、これ、エ●●ア●なのか・・・。そして、シャリーズ・セロンはレプリカントみたいだった。 帰りに久しぶりに古本屋さん。ここは文…

三連休 その2

昨日、歯医者に行って歯の定期検診とクリーニングをしてもらったので、今朝は丁寧に磨く。私の弱点は上奥歯のほほ側。いつ行っても「歯石がついている」と指摘される。部分磨き歯ブラシとフロスを使うんだけど、ときどき面倒になっちゃうんだよねえ。それで…

三連休 その1

三連休だけど、いつもの週末と変わらないスタート。朝、近所のパン屋さんに行って、桃からできた酵母で作った食パンと、梨酵母のとうもろこし入りパンと、巨峰酵母のフォカッチャを買う。それから家の掃除。ちょっと動くだけでもう暑い。高橋たか子『誘惑者…

めがね

めがねを新調した。別に度が進んだとか、老眼がはいってきたとかそういうのではなく、赤いフレームのめがねがほしくなったのだ。めがね屋さんで調整してもらい、そのまま新しいめがねをかける。「画家・猪熊弦一郎が集めた「物」をスタイリスト・岡尾美代子…