Cold enough for you?

まったく毎日が寒いよねえ。
スタッキング可能先日の日曜日に『ムーンライズ・キングダム』を観て(良かった!)、そのあと本屋さんに寄って松田青子『スタッキング可能』(河出書房新社)を買う。前からそんなに敏感でもないけどこのところ特に新刊情報には疎いので作者のことを全く知らず、だけど表紙にひとめ惚れし、帯にコメントを寄せている人も良かったし、1ページ目を読んだ感じもとてもよかったので、そのままレジへ。家に帰って読み始めたら止まらなくなった。読みながら、何度もうなずいてしまう。うーん、この人、おかしい。日曜日に読みとおしてからも手元に置いてときどきページをめくったりしてるけど、やっぱりこの人おかしい。

ねえ、私たち、隠せてるのかな、本当に、ちゃんと隠せてるのかなあ、いろんなこと。なんで隠さないといけないんだろうね。こんな皆こそこそトイレにポーチ隠してさ。なんだろうね、この感じ。連帯感もなく、一体感もなく、ただオフィスで個々に血を流している。(p72)

うちの職場も全員分のトイレロッカーがないので、私はポーチをトイレに置いてません。お手洗いに行くたびに机の引き出しからポーチを持っていくけど、そして隣は男性の上司が座っているけど、多分、気にしてないと思われる。