暑くて何もできないから本と映画と

猛暑に突入するころになってようやく4月からの環境の変化にも慣れてペースがつかめてきた。環境の変化、といっても、職場が変わったわけではなく職場に数人新しい人が入ってきてその人たちとチームを組むことになり、それと同時に少し慣れない仕事が加わったという程度なので、たぶん他人にとってはたいした環境の変化でもないだろうが私にとっては慣れるのに時間がかかることなのである。自分で言うのもなんだが仕事は早いのですぐにこなせるようになるんだけど、気持ちが慣れていかないんですよ。この辺り、自分の難しいところです。

日経夕刊の新刊紹介コーナーでは陣野俊史氏が推しているものが気になる。森内俊雄『道の向こうの道』(新潮社)について、「文学の記憶と人物の配置が絶妙にブレンドされて、頁を捲る手が止まらない」と書いていたので、思わずアマゾンで注文した。しかしなかなか読めず、先日ようやく頁を開くと、面白くて一気に読んでしまう。1950年代後半の学生生活。詩の一遍をすらすらと出したり、夜行列車で読んだ本の感想を早く伝えたくてそのまま友人宅に駆け込んだり、当時の文学の熱度の高さに憧憬すら感じる。いいものを読んだ。

朝、CATVをつけたら『スタンド・バイ・ミー』がやっていたのでそのまま観る。お昼過ぎ、暑くて何もできないので、そのまま録画済みのなかから『イル・ポスティーノ』を観る。夜、twitterのきょうの140字ごはんさんのレシピから「えのきとオクラのマヨ和え」「焼き茄子の酢醤油」などを作る。メインは豚ソテー。ビタミンB1を取り入れて夏バテを解消しないと。