中公文庫ばかり読んでいる

morinori2013-02-10

ここのところ、中公文庫ばかり読んでいる。マリオ・バルガス=リョサの『継母礼讃』を年末に読んでから、続編『ドン・リゴベルトの手帖』も面白く読んだ。そのあと、人からひどいことを言われて悶々としていたところに手に取ったのが深沢七郎。『言わなければよかったのに日記』『みちのくの人形たち』『庶民烈伝』を立て続けに。もちろん初めてじゃないけど、みちのくと庶民は今回中公文庫で買いました。読みなおしてみて、やっぱりいいなあと思う。そして、悶々としていたものがどんどん薄れていくのがわかる。荒川洋治さんの解説から。

『みちのくの人形たち』を、それこそ少しでも丁寧に読んでみると、これまで人として欠けていたことや忘れていたものがいくつもあることにあらためて気づき、一日一日が生まれ変わるように感じる。いつか誰かに、あいさつをするとき、「みちのく」の人たちのことを思い出すとしたら、それだけでも楽しいことだ。

日テレの「先輩ROCK YOU」で矢野顕子清水ミチコを観る。年末のコンサートで披露したネタを再度ここでも披露。あのときは、会場が爆笑の渦で、私も涙が出るほど笑いました。今回はそこまでの笑いが出なかったけど、もう一度聴きたかったので嬉しい。しかし、番組としては、なんかゆるいなあ。