きちんと泣ける男の人が好き

morinori2014-03-06

ケーブルテレビの録画で、川本三郎原作の映画『マイ・バック・ページ』を見る。松ケン、いいねえ。情熱があるんだかないんだか、頭がいいんだか悪いんだか、とらえどころのない気持ちの悪い人物の雰囲気が素晴らしい。劇中映画「須崎パラダイス赤信号」が好きな映画だったのも良かった。妻夫木は川本さんにはあんまり似てないと思うけど、泣くところは良かったですね。妻夫木は泣くのが良く似合う。

大人になるとなかなか泣けなくなるからなあ。しかし、ここのところの朝ドラ『ごちそうさん』では結構な頻度で涙が出てきて、歳のせいかと思う。男の人は、年下の女の子から「きちんと泣ける男の人が好きです」って言われても、泣けないだろうな。

ここのところ短編でないものが読みたくなって、『HHhH プラハ、1942年』を読んだ。最初のうちはハイドリヒって誰? みたいな感じでWikiで調べながら読み進んだけど(なるほど金髪碧眼だ)、後半の盛り上がりがすごい。最後は私も一緒にプラハの街の住人になった。

ハイドリヒは、たぶん、泣かないんだろうな。