Verba volant, scripta manent

take it for free!

先日、講談社文芸文庫の解説目録をもらったので眺めていたら、永井龍男『カレンダーの余白』とか、横光利一『夜の靴・微笑』とか、さらに、野溝七生子『山梔』『女獣心理』が品切れになっていることを知った。私はどれも楽しく読んだので、今読めないのはもったいないと思う。総目録のうち半分以上、3/4程度までが品切れになっている印象。新刊を毎月出さなくていいから、もう少し品切れを減らしたほうがいいんじゃないのかなあ。

Verba volant, scripta manent-言葉は去りゆくが、書かれたものは残る-、からはじまる紀伊國屋書店の『scripta』。27号から荻原魚雷さんの連載が始まった。題して「中年の本棚」。今回は四十路について。自分もすでに四十路ですし、身体的機能その他については心当たりが「ありあり」なので、内容には共感を覚える。しかし、自分と同い年とわかっている荻原さんが「中年」と書くと、今更ながら自分の歳を思い知らされる。世間のくくりではとっくに中年になっていると自覚していたつもりだけど、世間から言われるのと同い年の人から書かれるのとは大違いなのだった。

会社近くの桜は満開だったけど、自宅周辺は少し遅い。お花見、来週にしたいんだけど、それまで持つかなあ。