ダメダメな半生

アリス・マンローの『イラクサ』を読んでいる。マンローは『林檎の木の下で』を最初に読んでしみじみとしたものを感じていたけど、改めて読んでみると、意外と人生のドラマティックな場面を描いているんだなあと思う。静かなだけじゃない。人から見て、というわけでなく、自分から見たらドラマティックであるというか。一つの物語が凝縮しすぎていて疲れてしまうので、1日に一つの短篇以上を読むことができない。ということで少しずつ読んでますが、合間に、森薫のマンガ『乙嫁語り』の最新刊(6巻)を読んだりしてます。でもこのマンガもかなり緻密なんですよね・・・。気を抜いて読んでる場合じゃないかも。

昨年最後のBRUTUSの恒例の本特集『本特集2014 この本があれば、人生だいたい大丈夫。』のなかで気になったエマニュエル・ボーヴ『ぼくのともだち』(白水Uブックス)が読みたくなり、本屋でうろうろしていたら堀江敏幸の新刊『戸惑う窓』(中央公論新社)が出ていた。もちろん買う。でも今はちょっとおいておいて。それよりも西村賢太新潮文庫『寒灯・腐泥の果実』を先に読もうかなあ。

寒いので一日家にいる。だらだらとしていたら、自分のこれまでのダラダラ加減に嫌になってきた。でも、だからといって、何か行動を起こすにも至らない。昼間にCSで録画しておいた映画『ミラーズ・クロッシング』を見たが、小悪党のバーニーがやけに気にかかる。私もあんな感じなのかなあ(いや、さらにスケールの小さい奴だと思うんだけど)。

夜、早めに仕事を終えただんなさんと、近所に開店したばかりのタイ料理店に行った。うまーい。駅から家の間にあるし、これからも時々通うかも。