2007-01-01から1年間の記事一覧

Dandelion wine

朝晩なんとなくひんやりした空気が通るようになったり、空が高くなったり、部屋の奥まで陽が差し込むようになったりすると、夏も終わりかな、と思う。スイカやカキ氷、浴衣やプールに未練たらたらというわけではないし、暑い暑いと文句も多かったけれどそれ…

本文と解説のあいだ

今週は夏バテがやってきたのと飲み会続きなのとで、電車に乗れば立ったままでうつらうつら。家に帰ればそのままベッドでぐうぐう。だんなさんに「お風呂いれたから入んなさい」と怒られてようやく起きだす始末。金曜日の今日はかなりすっきりしてきたけど、…

暑いけどミステリを読もう

せっかく涼しくなったと思ったら、また暑さがぶり返す。秋はまだまだ遠い。先日100円で買った瀬戸川猛資『夜明けの睡魔』(早川書房)をぱらぱらとめくっていたら、ウィリアム・モール『ハマースミスのうじ虫』(創元推理文庫)を読み返したくなった。で、家の…

毎日が夏休み

暑い。言いたくないけど30分に一度ぐらいの割合で口にしているような気がする。暑い。会社はお盆休みがないので、今週も月曜日から普通に出社。ところどころで午後半休をもらってつかの間の夏休み気分を味わった。13日はあまり乗り気でない旦那さんを説き伏…

真夏の夜の夢

暑いなあ。温暖化現象が顕著だなあ。江戸時代はもう少し涼しかったはずだと思うけど、やはり暑いものは暑かったのか。杉浦日向子全集第3巻『百日紅(上)』(筑摩書房)の、夏が本番の浮世絵師の仕事を描く章「豊國と北斎」の書き文字とせりふを読むと、ます…

贈る本

『本の雑誌』9月号のなかで穂村弘が「本を贈ること」について書いていた。本を贈るのは難しい。その本を欲しがっている、ということを知ったうえで贈るんじゃなくってまったく未知の本を贈る場合は特に。それが古本だったらやっぱり、相当本好きの人じゃない…

高原へいらっしゃい

茶道部の先輩に誘われて、土曜日から小淵沢のOBの別荘におよばれ。有志によるこぢんまりとした茶会を開く。燦然と輝くロココ調のインテリアに、和のお道具類が不思議にマッチ。東京は35度を越えたらしいが、小淵沢は当然のごとくさわやかで、緑を眺めなが…

to be continued

きのうは映画の日だったので有楽座で『ボルベール<帰郷>』を観る。面白いなあ。逞しいなあ。ここのところビクトル・エリセ監督の『ミツバチのささやき』と『エル・スール』をやっぱりいいなあ、と観直していたんだけど、同じスペイン語をしゃべっていると…

 7月

「バン・マリーへの手紙」堀江敏幸 岩波書店 「ブンブン堂のグレちゃん」グレゴリ青山 イースト・プレス 「グーグーだって猫である3」大島弓子 角川書店 「懐かしい人たち」吉行淳之介 ちくま文庫 「一杯の珈琲から」E.ケストナー 創元推理文庫 「眺めたり触…

pink & green

いま読もうと思っている本。 「囚人のジレンマ」リチャード・パワーズ みすず書房 「アサッテの人」諏訪哲史 講談社 ならべると眼がちかちかしそうな蛍光色2連発。書店でもそこだけが光っている感じ。まぶしい。『アサッテの人』の装丁については、きょうの…

庭はみどり、川はブルー

午後から雨、という予報を見て朝のうちに選挙に行く。帰りにコンビニに寄ってガリガリ君とバニラバーを買い込む。昨日は暑すぎて買い物に行く気にもならず、気がついたら冷凍庫のアイスが空っぽ。暑いときにはハーゲンダッツよりも、100円ぐらいのコンビにア…

ウオーサオー

蒸し暑い夜。南の空に赤い月がぼんやりとかかっている。毎晩のように見ている「ツール・ド・フランス」はピレネーの山岳地帯でいよいよ盛り上がったところでまたもやドーピングが発覚し、ここ数日は揺れに揺れた。有力選手が次々と抜けてしまって今日のレー…

庭のおくりもの。

朝ごはんを食べてから自転車に乗る。先週は雨で乗れなかったので木曜日ぐらいからうずうずしていたのだ。ちょっとむしむしするけどヘルメットをかぶって田園地帯をぐるりとひとまわりしているうちにいい気分になってきた。自転車は楽しい。帰り道にはパン屋…

きょうはツンツン

仕事を午前中で終えて、フィルムセンターに行く。川島雄三特集、いよいよ終盤のきょうは『貸間あり』を観た。ロビーに飾ってあるポスターを眺めているうちにあれもこれも、と気持ちだけは膨らんでいたけど、結局観られたのは『洲崎パラダイス 赤信号』『愛の…

The Feel of Reading

『カラマーゾフ』は長いので、読んでいるうちに入り込めないときがくる。眼だけが文字の表面をすべるように追ってしまって、内容が言葉として頭に入ってこなくなるときがあるので、そういうときは5ページぐらい前のところに栞をはさみ、いったん本を閉じて…

Songs for a Rainy Day

台風がくるからって、昨日のうちにスーパーの買出しをすませ、ビールもあるし、冷凍庫も一杯にして準備万端!と思っていたら、雨も風も全然たいしたことがなくって気抜けする。まあ、直撃して家の前の電信柱が倒れたり、近所で水が出たりするような事態にな…

NIKKI

お昼を買いにエレベーターに乗ったら、12時なのに誰も乗ってこない。そこそこ上層階のオフィスから一階までノンストップで到着。いつもなら満員のエレベーターで各階停車なのに。不気味だ。今日の運を使い果たしてしまったのだろうかと不安になる。3時過ぎに…

パリからの旅

毎晩ばかみたいに「ツール・ド・フランス」観てます。面白いです。昨日はベルギーのコース。今日はベルギーをスタートして、ようやくフランス国内に入る。観戦中にときどき開くのが堀内誠一『パリからの旅』(マガジンハウス)。堀内誠一はパリ北駅から「絵…

酒中日記

昨日から始まった「ツール・ド・フランス」。今年はロンドンスタートで、時差のせいなのかいつもより遅い時間なのが辛かった。遅いスタートまでの暇つぶしをかねて、録画したまま見損ねていた『センセイの鞄』のドラマをだんなさんと一緒に観る。ふだん恋愛…

外、行ってくる。

朝、旦那さんを送り出して洗濯物を干してから池袋まで。そこからちょっと歩いて、「古書往来座」で絶賛開催中の「外市」に行ってみる。外で4冊、中で1冊。カンバッジはちょっと悩んで「外、行く?」バージョンを買っちゃった。 「とべない鴎」黒田征太郎 新…

非現実の王国

昨日、ようやく原美術館の『ヘンリー ダーガー』展に行った。原画を見るのは初めてだけど、やっぱり実物はいい。もっとちまちまと描いていると思ったら意外とどの作品も横に長く大きくて迫力があった。ダーガーが創作した「非現実の王国」は、ナウシカを彷彿…

passionate person

今日は健康診断。だからってわけじゃないけど昨日は自転車で3時間ほど走った。ビールも飲まず(というか健康診断前でアルコールを禁じられているので飲めない)、すっかり健康的な週末。たまにはこういうのも悪くないなあと一瞬思ったんだけど、やっぱりビー…

6月

「氷の海のガレオン/オルタ」木地雅映子 ピュアフル文庫 「文学を探せ」坪内祐三 文芸春秋 「舞踏会へ向かう三人の農夫」リチャード・パワーズ みすず書房 「汽車旅放浪記」関川夏央 新潮社 「たまもの」神蔵美子 筑摩書房 「八本脚の蝶」二階堂奥歯 ポプラ…

まだ半分、もう半分

1年の半分が終わってしまった。毎年お正月には、その年にやらなきゃいけないこととか(例えば押入れのひとつを整理して本の収納にあてるとか)、やれたらいいなあと思うこと(例えば週にひとつぐらいは新メニューを開発するとか)を書き出しておくんだけど、…

昼下がりの西脇

アツイ。遅いお昼ごはんを調達するために近くまで行くだけでもいやになっちゃう。炎天下というわけではないけど、暑い昼下がりで思い出すのはいつも西脇順三郎。 土人はみな家にはいつている 炎天に僕はひとり歩いた 土管の上にトカゲがいた 茄子が光つてい…

あめのひ

土曜日に庭の草取りを敢行したせいなのか、それとも夕方から雨になったほどの湿度のせいなのか腰と膝が痛い。もともとの腰痛に加えて昨年からは膝の半月板もいためてしまったし。なんだかおばーさんのよう。しかし18歳で年老いたデュラスよりは、マシか。歩…

イライラから遠く離れて

今朝のJRの架線事故による運休の影響をまともに受けてしまうところに住んでいるので、午後になって出社したら職場の人に「大変だったでしょう」と同情されてしまった。でも白状してしまうと本当はそれほど大変でもなくて、朝、駅に行ったらちょうどそのタ…

人生いろいろ お酒もいろいろ

まだ本格的な夏はきていないはずだけど、蒸し暑いなあ。私の場合、夏はとにかくビールで始まる。会社帰りにスーパーで買い物をし、帰宅して着替えたら冷えたビールをまず一杯。うーん、うまい。そこでようやく夕食の支度となる。ビールは好きだけど、たくさ…

梅雨の晴れ間

昨日のうちに掃除からお布団の入替からシーツの洗濯まで全部済ましてしまったので、今日の昼間は京橋のフィルムセンターまで行く。川島雄三監督『洲崎パラダイス赤信号』が観たかった。面白い。新珠三千代は成瀬巳喜男監督の『女の中にいる他人』を観たとき…

ワーキングウーマンと鉄道

仕事で朝から細かい作業が続いて、パソコンの前にじっと座ったっきり。データを打ち込み、打ち込んだデータをチェックし、それを他のデータとつき合わせたりと、眼が痛くなるような作業に根を詰めていたら、夕方には肩がバリバリ。あー、マッサージに行きた…