NIKKI
お昼を買いにエレベーターに乗ったら、12時なのに誰も乗ってこない。そこそこ上層階のオフィスから一階までノンストップで到着。いつもなら満員のエレベーターで各階停車なのに。不気味だ。今日の運を使い果たしてしまったのだろうかと不安になる。
3時過ぎに外出先のオフィスでお手洗いにいったら、入り口で黙々と柔軟体操をしている女性社員に遭遇。その人が上体を折り曲げて、頭を床につけ（体が柔らかいのはわかったけどちょっとキタナイ）閉じた両足の隙間からのぞいた眼と私の視線がバッチリあってしまう。お互い3秒ぐらい動けなかった。気まずい沈黙。
帰りに古本屋さんで吉田秀和『音楽の旅・絵の旅』（中央公論社）を500円で買った。カラーの折り畳みページでグリューネヴァルトとロヒール・ヴァン・デル・ウェイデンの宗教画が入っていて、どちらの画家についても良く知らないし、吉田秀和は朝日新聞の連載以外読んだことがないのに、ちょっと悩みながらもやっぱり買ってしまったのは、多分、先日の『考える人』の堀江敏幸の影響。恐るべし堀江敏幸。でも旅日記は好きだからいいのだ。一緒に河野多恵子『臍の緒は妙薬』（新潮社）も1200円で。この古本屋さんは新刊が並ぶのが早くて嬉しい。
