イライラから遠く離れて

今朝のJRの架線事故による運休の影響をまともに受けてしまうところに住んでいるので、午後になって出社したら職場の人に「大変だったでしょう」と同情されてしまった。でも白状してしまうと本当はそれほど大変でもなくて、朝、駅に行ったらちょうどそのタイミングで事故がおきたらしく、40分ほど待っても復旧する様子がないし、構内放送によると復旧までさらに時間がかかりそうだったので、ホームが大混乱する前に駅を離れて近くの図書館に行き、そこで『本の雑誌』や『Pen』などを読んでしばらく時間をつぶした後、もう一度駅まで戻って様子を見たら、まったく復旧の様子がないのでいったん家に帰り、会社が近所であるだんなさんに電話をしたら、地下鉄に乗り入れている路線の始発駅まで車で送ってくれるというので、だんなさんが帰ってくる間はアイスクリームを食べながらテレビを見たりしていたのだった。原野にぽつんとできたような始発駅からの電車はJRがあんな事態になっていてもやはり空いていて、山手線に接続するまでしっかり座り、ついつい熟睡。会社の午後の始業にも余裕で間に合ってしまったのだった。大変どころかむしろ楽ちん。

目白雑録 (朝日文庫 か 30-2)思わぬ長い待ち時間ができた午前中は、金井美恵子『目白雑録』(朝日文庫)のおかげもあって、さらにいつもより楽しい気分に。すごく面白い。蒸し暑さも周囲から伝わってくるイライラも吹き飛ばす爽快な悪口。改札で駅員につっかかっているオジサンにもこの楽しさを分けてあげられたらよかったんだけどなあ。(まず無理)

夜になって「あなたのことだから、これ幸いと会社を休んで寝てるんじゃないかと思って」と電話してきたお母さん、惜しい! いつもの私なら休んでしまうところだけど、今日は月曜日の出張に備えて出社の必要があったのでした。しかし、見抜かれていましたね、さすが。