2007-01-01から1年間の記事一覧

10月

「私的生活」田辺聖子 講談社文庫 「苺をつぶしながら」田辺聖子 講談社文庫 「サクリファイス」近藤史恵 新潮社 「モーテル・クロニクルズ」サム・シェパード ちくま文庫 「バウハウスと茶の湯」山脇道子 新潮社 「カフカ傑作短編集」カフカ 長谷川四郎・訳…

頼りになる化学物質

夜、家に帰ってご飯を食べてからだんなさんとレイトショーで『ヘアスプレー』を観にいく。パワーがあるなあ。最初から最後まで途切れなく続く歌と踊りに、だんなさんは「疲れる映画だなあ」だって。まあ、気持ちがわからないでもないけど。ブックオフの値札…

秋の日は釣瓶落とし

台風一過で朝からすばらしく良い天気。縁側から庭に差し込む柔らかな陽射しを眺めているだけでシアワセな気持ちになる。いい天気だなあ。のんびりと朝ごはんを食べたあと、読みかけていた永井龍男『青梅雨』を開く。でも、今日の気分となんか違う。本棚をご…

本病のかかり方

『コインロッカー・ベイビーズ』読了。やっぱり何回読んでも面白いなあ。キクたち受刑者を乗せた船を嵐が襲うところは好きな場面のひとつだけど、ここまで読んでしまうと、もうすぐ物語が終わっちゃう、と思って少しさびしくなった。まあ、また読み直せばい…

銀河鉄道の夜

夜7時半ごろだんなさんから電話があって「いま、すごい流れ星を見た」という。大きくて明るいのが一筋、最後に粉々になるところまで見たという。「こんなすごい流れ星を見たから、死んじゃうかもしれない」というから、「逆じゃないの。ラッキーなのよ」と言…

under construction

雲ひとつない青空。きれいな秋のいちにち。自転車に乗る。先日まで彼岸花が盛りだったサイクリングコースがいまはコスモスに変わった。空のブルーとコスモスの濃いピンクがきれい。少しだけひんやりした空気のなかでひたすらペダルをこぐ。こいでいる間は無…

雨のなかの散歩

きゅうに寒くなった。悪い天気になった。体も頭も重い。会社を休んでしまう。新聞を読みながら朝の連ドラ『ちりとてちん』を観て、9時に会社に連絡してから、もう一度ベッドにもぐりこむ。お昼まで眠る。家のなかで一人でいるとなんだかよけいにウツウツと…

カバンからはみ出す本たち

火曜日から会社のイベントが続いたり、体調を崩したりしてヘロヘロに。それでも今日は谷中まで『一箱古本市』にいく。今回は谷中近くに住む友人を誘い、その後友人宅にお邪魔しようというコース。買ったのは、 「カバンのなかの月夜−北園克衛の造型詩」監修…

動物の謝肉祭

朝、窓を開けると金木犀が香ってくる。自転車でいつものサイクリングコースを走っていてもところどころでいい香り。いい季節だなあ。気持ちいいなあ。早くから開いているパン屋さんに寄り道し、店の前のテラスで焼き立てクロワッサンと無料コーヒーで朝ごは…

縁側に腰掛けながら

田辺聖子『私的生活』『苺をつぶしながら』を読み終えた。どちらも最後には、すとんと転がされるような面白さ。面白いけどかなりコワイところがある。 私にとって男と女の関係は尽きぬ興味の源泉である。それも波瀾万丈の運命よりも、日常のただごとのうちに…

Ladies in Ginza

今週は毎日9時から映画を観てる。普段は私よりも夜の予定が少ないだんなさんが、珍しくずっと飲みに出てるのと、一方で私はほとんど予定をいれずに帰宅しているのでなんだかいつもと勝手が違い、暇にあかせて映画を観てるのだ。月曜はBSで『永遠のマリア・カ…

梅はその日の難のがれ

『めがね』を観にいく。遅い時間の回だったのでいったん家に戻ってテイクアウトのお鮨を食べてからクルマを飛ばして。映画を観てたら、お鮨食べたばっかりなのにどんどんお腹がすいてくるし、どんどんビールが飲みたくなった。梅干もすんごい酸っぱそうで口…

On my way

だんなさんが会社員時代の先輩と飲み会で遅くなるので、うほほーい、今日は私ものんびり寄り道だ。別に普通の日だって寄り道ぐらいできるけど、なんせ休日が合わない夫婦なので、晩ごはんぐらいはできるだけ一緒に食べようと心がけているもんですから、どう…

9月

「ずっとお城で暮らしてる」シャーリー・ジャクスン 創元推理文庫 「プラトン的恋愛」金井美恵子 講談社文庫 「抱擁家族」小島信夫 講談社文芸文庫 「ブリージング・レッスン」アン・タイラー 文春文庫 「あのころ、私たちは大人だった」アン・タイラー 文春文…

峠のわが家

父の命日なので週末は実家に帰る。N700系の新幹線に乗れなかったのは残念。しかし、久々に従兄(新婚!)にも会えたし、処分したと思っていた本がダンボールから出てきたし、猫は元気になってるし、よかったよかった。

目まいのする読書

体調を崩したので会社を休んで家でごろごろ。ベッド脇に「ちょこちょこ読み」用の本を何冊かおいてあるので、布団にもぐりこんだまま適当にページをめくり、疲れると少し眠り、また起きては続きを読んだり別の本に変えたりして一日が過ぎた。堀江敏幸『アイ…

アル中ハイマー

だらだらとすっかりだらけた連休。暑いといってはテキーラのソーダ割りを飲み、自転車に乗って汗を流したといってはビールを飲み、涼しくなったといっては熱燗を飲んだ。その合間の読書は、山田風太郎『あと千回の晩飯』(朝日文庫)。朝日新聞の連載も読ん…

野武士はもうおらん

暑いので出かける気にならない。ケーブルTVで黒澤明監督『七人の侍』をやっていたのでついつい観てしまう。ここのところ日経新聞の日曜美術面で黒澤明監督が特集されている。『天国と地獄』で、身代金受け渡しの場面に映る民家の屋根が邪魔だからといって「…

折り返しは回送電車

茶道部のお稽古に行く前に本屋さんに寄る。会社近くの1軒目でとりあえず『ku:nel』を買ったけどいちばん買いたいものがない。仕方なく電車に乗って東京駅で途中下車。丸善まで行ったらようやくありました。まだ棚に並べる前のワゴンに詰まれた状態で、到着…

振り返れば友がいる

やる気の出ない連休明けは楽しい本がいい。ということで遠藤周作『狐狸庵交遊録』(河出文庫)を読む。面白い。ちょっと前に読んだ吉行淳之介の『懐かしい人たち』(ちくま文庫)や、同じく吉行の『定本・酒場の雑談』(集英社文庫)と重なる部分もあって、3…

バナナフィッシュにうってつけの日

暑い。風が吹いているけどドライヤーの熱風のよう。暑いなあ。一度涼しくなっただけに暑さがぶり返すと体が気温の変化についていけない。とりあえずビールでも飲んで本でも読もう。原宿のブックオフ(この9月に閉店するらしい。残念)で買ったばかりの、本の…

過ぎてしまったことは元には戻らない

昨日は友達と夜遅くまで飲みすぎた。だんなさんのあきれたような視線がイタイ。朝ごはんに最近ちょっと気に入っている「チチヤス低糖ヨーグルト」を食べる。寒天で固めた昔ながらの味が疲れた胃にぴったり。三連休は何も予定がない。庭に出たら、山茶花に毛…

Breathing lessons

安倍さんは辞任するし、相撲協会は杉山アナウンサー(元)を出入り禁止にするし、なんだかなあ。アン・タイラー『ブリージング・レッスン』(文春文庫)を読んでいるんだけど、政治とか社会の動きとはまったく関係のないところで、中年おばさんの主人公マギー…

Love Autumn from Canada

昨晩はマツタケご飯を炊いたので今日はその続きを食べる。自分で言うのもなんですが、うまい。日本産は高すぎて当然買えないのでいつもカナダ産で。マツタケご飯にするなら韓国産よりもずっと香りがいい、と母に教えられて以来、我が家のマツタケご飯はカナ…

ツッツッと

きのうは出産を期に退社を決意した同期の送別会。10人ほど集まった女子の8割は既婚で、そのなかで産んでいないのは私だけだった。お母さんになった同期の話を聞くといつも「たくましいなあ」と感心する。たくましさにおいてはまったく他の誰よりも欠けている…

長い長いプラトン的恋愛の話

せっかく快適な気温になってきたと思ったら台風の接近でひどい湿気。会社でもぱっとしないし、気分転換にブックオフに寄る。 「ブリージング・レッスン」アン・タイラー 文春文庫 「みいら採り猟奇譚」河野多恵子 新潮文庫 「プラトン的恋愛」金井美恵子 講談…

I have always lived in the house

体調を崩して土日はずっと寝てばかりだった。朝ごはん食べてちょっとテレビ観て、お昼ご飯食べたら夕方まで眠って、夕飯を食べたらまた眠ってという極楽とんぼのような生活を二日間。ケーブルテレビではスカーレット・ヨハンソン特集をしていたので『マッチ…

8月

「ママがプールを洗う日」ピータ・キャメロン ちくま文庫(再) 「囚人のジレンマ」リチャード・パワーズ みすず書房 「パワーズ・ブック」柴田元幸・編 みすず書房 「性分でんねん」田辺聖子 ちくま文庫 「夜明けの睡魔」瀬戸川猛資 早川書房 「ハマースミ…

こころは三角

なーんか8月はあっという間に過ぎてしまった。暑くて暑くて、ただそれだけ。ほとんどごろごろしていたような気がする。実りの少ない夏だったなあ。今日は会社帰りに『天然コケッコー』を観にいく。かわいいというか気恥ずかしいというか。世界陸上で棒高跳び…

夏のお買い得セール

ビル・マーレイが飲酒で捕まったのとは関係なく、最近よく聴いているCDは先日のブックオフのセール「2枚1000円」で買ったもの。夏の昼下がりにライムを搾ったテキーラのソーダ割と一緒に聴くのが似合うと思っていたけど、虫の声が聞こえる夜に、オンザロッ…