2008-01-01から1年間の記事一覧

雨過ぎて雲破れるところ

今日は朝から雨。庭のバラがこの春はきれいに咲いたのが嬉しい。しかし梅の木には昨年よりもたくさん虫がついてしまって、今年はおいしい梅酒が期待できないのが一方では悲しい。干刈あがたの『黄色い髪』を朝日新聞の連載でむかし読んだときは、共感は多少…

一箱古本市

朝起きると雨。昨日の夜はおそくまでドイツビールとワインを飲んでいたので、だるくて朝寝坊。一箱古本市にはいつも朝一番で行くことにしていたんだけど、雨と二日酔いでお昼過ぎのスタートになった。いつものように上野から根津まで歩いて「オヨヨ書林」。…

2008年4月

「その名にちなんで」ジュンパ・ラヒリ 新潮文庫 「小説論 読まれなくなった小説のために」金井美恵子 朝日文庫 「芝生の復讐」リチャード・ブローティガン 新潮文庫 「本当のような話」吉田健一 講談社文芸文庫 「寺暮らし」森まゆみ 集英社文庫 「アメリカ…

クマに会ったらどうするか

しなきゃならないことが最近いろいろと増えて本になかなかたどり着けないのがくやしい。三日で1冊ぐらいのペースで読み続けてきたけど、ここのところちょっとそこまで追いつけていないなあ。別に誰かと読む量をと競っているわけでもないけど、日記に書くとな…

私をじらさないで

お給料日。体調が悪くて午前半。力が湧いてこないので、先日弟から贈ってもらった"とっとき"の「DELRAY」のチョコレート(夕食後に1粒ずつ大事に食べてる)を昼前から2粒食べて会社に行く。うーん。なんとか仕事を終えて会社帰りに本屋さんにちょこっと。今…

No Holiday

会社帰りに映画。レディースデーだし、今日は仕事に余裕があったし、昼休みにネットでチケットを予約して、もうすぐ終わっちゃう『ノーカントリー』を観にいく。ハビエル・バルデムは「おかっぱ」というよりマッシュルームカットを伸ばしたような頭でスネオ…

すべて緑になる日まで

落葉樹が幅をきかせている庭なので春のこの時期は劇的な変化を遂げる。2週前までは結構寂しげだったのにいまやGREEN、GREEN、と歌いたくなるぐらいの緑。私はこの時期がかなり好きだけど、会社の先輩に言わせると「景色が変わって気持ち悪いし雨が多くて鬱陶…

よゆう通信

なんだか今週はわさわさしていてようやく金曜日がめぐってきた感じ。会社の環境に順応しきってしないせいなのかリズムがつかめなくて家に帰っても、とにかく眠たい。やりたいことはおろかやらなきゃいけないこともいくつかを放り投げて、最低限のことだけを…

ブックストアで待ち合わせ

雨の中、仕事で珍しく渋谷へ。商店街をてくてく歩いていたら、えらくオシャレな本屋さんを発見。間口がやや狭く奥行きのある空間で壁も床も真っ白。ガラス張りだったので店内が良く見えたけど、大きなテーブルに少しずつ詰まれた本は洋書や大型本もかなりあ…

ストールの帰還

お気に入りのストールを失くし、なんとなく首周りがさびしい朝。とぼとぼと出社したら、どういうわけだか、きちんと折りたたまれたストールが燦然と輝くように私の机の上に!だれ、だれがこんなことしてくれたの?! すばらしい! というのは事実をもとにか…

ゴーゴリにちなんで

金曜日、お気に入りのストールを失くす。暖かかったので首に巻かずにトートバッグの上にぽんっ、と置いたのがいけなかったのか、気づいたらなかった。駅の遺失物センターにも連絡し、警察にも連絡したけど見つからず。誰かが拾ってそのまま使ってくれている…

2008年3月

「燃えるスカートの少女」エイミー・ベンダー 角川文庫 「小津ごのみ」中野翠 筑摩書房 「春にして君を離れ」アガサ・クリスティ ハヤカワ文庫 「名短篇、さらにあり」北村薫・宮部みゆき編 ちくま文庫 「聖少女」倉橋由美子 新潮社(再読)

記憶の重さ

3月も今日でおしまい。今月は読書も日記も途切れがちで、(それでも『ちりとてちん』は欠かさず観て、飲み会にも誘われるままに参加した)なんとなく落ち着かないまま日々が過ぎた。『聖少女』は新潮文庫版が復刊されたけど、私は古本で見つけた単行本の表紙…

春のお出かけ

21日の金曜日は矢野顕子を聴きにすみだトリフォニーへ。今回はファーストアルバムの『Japanese Girl』の全曲を弾き語りで、という趣向。今から32年も前に発売されたアルバムですが、たまにまだ聴く。聴くたんびにやっぱりすごい、と思っておりましたが、全曲…

沖縄の休日

朝起きて、『ちりとてちん』を観たあと眠くなったのでまた布団にもぐりこむと、目覚めたのは夕方だった。やっぱり疲れてるみたい。16日から18日までの4日間、異動前から申告していた休暇をとって沖縄に行ってきた。旅の目的は鯨ウオッチング。会社で仲…

きみどり、みどり、あおみどり

異動してからずっと、新しい仕事に慣れるのにせいいっぱいで、ブログを書くのも読むのもなかなかできない。ましてや本屋さんに寄る時間もないし、なんだか今はウオーサオーするばかり。早く自分で仕事をコントロールできるようになりたい。それでも通勤時間…

春風

基本的にひきこもりタイプなので、土日もめったなことでは家から出ない。今日も一日引きこもり。だけど暖かくなってきたのでちょっとだけ庭仕事。現在のテーマは土壌改良。といってもたいしたことをしているわけではなく、ただ木酢液を撒くだけ。日当たりが…

2008年2月

「アリス・B・トクラスの料理読本」アリス・B・トクラス 集英社 「海の仙人」絲山秋子 新潮文庫 「旅をする裸の眼」多和田葉子 講談社文庫 「袋小路の男」絲山秋子 講談社文庫 「逃亡くそたわけ」絲山秋子 講談社文庫 「猫の客」平出隆 河出書房新社 「あ…

leap day

異動するのって体力がいる。10年近く同じ仕事をしていたので、それなりにたまってきたものもあるし、それを整理して、人に渡すのは結構大変。マニュアルも作ってあったけど、全部見直さなきゃいけなかったし。引継ぎって難しいなあ。新しい部署では私も前任…

オースティンの椅子

今日も昨日に引き続いて強風が吹き荒れる。昨日の夕ご飯はありあわせの食材で何とか間に合ったけど、さすがに今日は買出しに行かないと飢え死にしそう。クルマはだんなさんに乗っていかれてしまったので風にあおられながら歩いてスーパーへ。砂ぼこりで唇が…

本は寝ころんで

ぽかぽか陽気の朝、庭に出る。梅のつぼみはふくらんでるし(ウチの梅は一般よりまったく遅咲き)、フリージアは芽が出てるし、春が来たみたいー、と喜んだのもつかの間、強風が吹き荒れすっかり寒くなった。午後は家に閉じこもってマンガを読む。家で本を読…

遠くにありて

よく晴れたけど風が強くて寒い。今日の「東京マラソン」に友達が出走。はずせない用事もあったので沿道での応援はかんべんしてもらい、そのかわりゼッケン番号を教えてもらったので、ときどき携帯サイトにアクセスしてラップタイムをチェックした。制限時間…

レイドバックしたいの

夜、ベッドの中でちびちびと楽しみながら読んでいた平出隆『猫の客』(河出書房新社)、読了。しみじみ良かった。『葉書でドナルド・エヴァンズに』のときも少しずつ噛みしめるように読んだけど、平出隆の文章は三歩歩いて二歩下がるぐらいのリズムがちょう…

泣くのはまだはやい

電車に乗って1時間半。会社の大先輩のプライベート茶会にお呼ばれされたので、行く。絲山秋子『袋小路の男』読了。表題作もよかったけど「アーリオ オーリオ」にはちょっとやられた。姪のみゆちゃんのアーリオ オーリオ星の発見の手紙のところで、突然胸が熱…

パリところどころ

1月からCSチャンネルシネフィル・イマジカで始まったエリック・ロメール特集。録画しておいた先月分の『獅子座』『モンソーのパン屋の女の子』『シュザンヌの生き方』『モード家の一夜』を観る。長編第一作という『獅子座』が面白い。私にとってロメールと…

読書はあせらず

絲山秋子『海の仙人』(新潮文庫)を読んだ。はじめての絲山作品。絲山秋子を読もうと思ったきっかけはもう覚えていないけど、少し前から何となく読もう読もうと思っていた。新刊で買わずにブックオフに流れてくるのを待っているうちに1年ぐらい経っちゃった…

Skipping in the rain

午後外出。傘を持たずに出たらいきなり雪が降ってきた。どうりで冷えると思ったよ。待ち合わせまでに時間があるので雨宿りならぬ雪宿りをかねてブックオフへ。 「空の果てまで」高橋たか子 新潮文庫 「猫の客」平出隆 河出書房新社 を105円で。打ち合わせが…

目が覚めたら雪国だった

朝起きたら予報どおりに真っ白。うわー、久しぶりの雪景色。やっぱり1度は雪が降ってくれないと冬を生きている感じがしない。嬉しくて、二階の床に寝転がって頭を窓にくっつけてしばらく雪が落ちてくるのを眺める。薄グレーの空からゴミみたいな雪がひらひら…

2008年1月

「千年の祈り」イーユン・リー 新潮クレスト・ブックス 「ロリータ、ロリータ、ロリータ」若島正 作品社 「雨過ぎて雲破れるところ」佐々木幹朗 みすず書房 「駅前旅館」井伏鱒二 新潮文庫 「高丘親王航海記」澁澤龍彦 文藝春秋(再) 「噂の娘」金井美恵子 …

おめでとう一月 つもる雪二月

成人式を過ぎたあたりからぐっと寒くなったので、今年こそは雪が積もるかなあと思って楽しみにしているんだけどなかなか積もるまではいかないなあ。同じ寒いなら、雨よりも雪がいい。冬の冷たい雨って、寂しすぎる。