オースティンの椅子

表紙の左から2番目のイスと近い

今日も昨日に引き続いて強風が吹き荒れる。昨日の夕ご飯はありあわせの食材で何とか間に合ったけど、さすがに今日は買出しに行かないと飢え死にしそう。クルマはだんなさんに乗っていかれてしまったので風にあおられながら歩いてスーパーへ。砂ぼこりで唇がじゃりじゃり。

ちょっと前から、カレン・ジョイ・ファウラージェイン・オースティンの読書会』を読み始めていたんだけど、仕事の引継ぎやなんかで珍しく残業したし、精神的にもわさわさした気分だったのであまり本を開けなかった。今日になってようやく落ち着いてきた感じ。外はびゅーびゅーだけど家の中にいる分にはあたたかいので、お気に入りの椅子を窓辺に寄せてページをめくる。

オースティンの『説得』を映画化した『待ち焦がれて』を、先日CATVで見たけど、個人的にはやっぱり『自負と偏見』がいちばん好き。BBCがドラマ化したコリン・ファースのダーシーが原作の雰囲気にもっとも近いと思ったけど、映画『プライドと偏見』のマシュー・マクファディンも線は細いけど悪くなかったと思う。実際、ラストの結婚の申し込み場面で朝もやを背景に登場したときは、もはやそんな歳でもあるまいが、ちょっとクラッときてしまった。

今、そんなドキドキを思い浮かべながら、ページをめくっているところ。