レイドバックしたいの

窓の向こうに猫がいるのよ

夜、ベッドの中でちびちびと楽しみながら読んでいた平出隆『猫の客』(河出書房新社)、読了。しみじみ良かった。『葉書でドナルド・エヴァンズに』のときも少しずつ噛みしめるように読んだけど、平出隆の文章は三歩歩いて二歩下がるぐらいのリズムがちょうどいい感じ。会社で精神的に疲れた頭に静かな文章がしみこむ、しみこむ。

携帯本には須賀敦子が訳したナタリア・ギンズブルグ『ある家族の会話』(白水Uブックス)を昨日から。須賀敦子ファンなのに、これをまだ読んでいないのか、といわれると、まあそうなんだけど、面白い本はいつ読んだって面白いんだから。