遠くにありて

よく晴れたけど風が強くて寒い。今日の「東京マラソン」に友達が出走。はずせない用事もあったので沿道での応援はかんべんしてもらい、そのかわりゼッケン番号を教えてもらったので、ときどき携帯サイトにアクセスしてラップタイムをチェックした。制限時間内で見事完走。すごい。だいたい10キロを一時間で走ったみたい。びっくり。どこにそんなパワーを秘めていたのだろう。

だんなさんが出張に出かけてしまったので夕方からちょっと暇になり、地元シネコンのポイントもたまっていたので、そうだ、と思い立って『ラスト、コーション』を観る。話題のシーンは濃厚というより機械体操みたいで個人的にはなんとも思わなかったが、新人のタン・ウェイは良かったなあ。ツンとした感じの唇が好き。

映画を観る前によった本屋さんで北村薫宮部みゆき編の『名短篇、さらにあり』(ちくま文庫)を買う。以前の『名短篇、ここにあり』のときよりも好みに合いそうなものが収録されているのが嬉しい。夜寝る前のちびちびした時間に楽しめそう。

ナタリア・ギンズブルグ『ある家族の会話』、読了。いい本だった。須賀敦子の訳もよかった。家族でしか通じない言葉って確かにある。実家を思い出すと特に。でも離れて暮らすうちに、そのことをだんだん忘れてきているのがさびしい。