雨過ぎて雲破れるところ

今日は朝から雨。庭のバラがこの春はきれいに咲いたのが嬉しい。しかし梅の木には昨年よりもたくさん虫がついてしまって、今年はおいしい梅酒が期待できないのが一方では悲しい。

干刈あがたの『黄色い髪』を朝日新聞の連載でむかし読んだときは、共感は多少したものの、さらにほかの作品を読もうとは思わなかったけれど、先日ブックオフで『ホームパーティ』(新潮文庫)と『しずかにわたすこがねのゆびわ』(福武文庫)をみつけてたらなんとなく読んでみようという気持ちになって、それで2冊をたて続けに読んだ。良かったな。長編の『しずかにわたすこがねのゆびわ』が、うつうつとした気持ちがいっぱいあふれていて、良かった。いままで女性特有の悩みがかかれているような小説ってなんだか好きになれなくて敬遠していたんだけど、自分がそういう反抗的な気持ちを持ってしまうような時期を越えてきたってことかなあ。歳をとるってこういうことなんだろうか。ブックオフで買う本のリストにこれで干刈あがたが加わった。

明日も昼過ぎまで雨だって。雲破れて布団を干すのは来週かな。