Love Autumn from Canada

「枝豆はオナラの臭い」だって

昨晩はマツタケご飯を炊いたので今日はその続きを食べる。自分で言うのもなんですが、うまい。日本産は高すぎて当然買えないのでいつもカナダ産で。マツタケご飯にするなら韓国産よりもずっと香りがいい、と母に教えられて以来、我が家のマツタケご飯はカナダからやってくる。おむすびにしてもイケます。

好きなので、出回り始めるとすぐにマツタケご飯にして食べてしまうけど、獅子文六によると、マツタケがお彼岸の五目寿司に入るかどうかで秋の訪れを感じるのだそうだ。

彼岸を迎えると、秋意が明らかになってくるが、それも、その年の陽気によって、いろいろである。秋の訪れが、大変早い年があり、そうでない年がある。私はその遅速を、彼岸の仏さまにあげる五目ズシに、松茸が入るか、入らないかで、感じとる。私の家では、おハギは面倒くさいので、五目ズシが例だが、やっと出た松茸を入れる年がある。無論、秋の早い年である。これは、春のタケノコと、まったく同じであって、五目ズシの具に、タケノコが入ってれば、暖かい年といえる。

獅子文六『食味歳時記』(文芸春秋・1985年八刷)

もちろんここでの松茸は日本産。私のはカナダ産。秋の味覚を一足も二足も先に楽しんじゃっても庶民価格のカナダ産なら獅子文六も文句はないかな。