銀河鉄道の夜

カバーは小山佐敏

夜7時半ごろだんなさんから電話があって「いま、すごい流れ星を見た」という。大きくて明るいのが一筋、最後に粉々になるところまで見たという。「こんなすごい流れ星を見たから、死んじゃうかもしれない」というから、「逆じゃないの。ラッキーなのよ」と言った。いいなあ、そんなすっごい流れ星。私も見たかったなあ。

先週の携帯本は『カフカ傑作短篇集』(福武文庫)だった。カフカの短篇はのめりこむのに集中力を要する気がする。会社のことでいろいろ悩んでいる時期だったので(今も悩んでいるけど)、数ページ繰ってはイヤなことを思い出し、「いかん、いかん」と頭を振ってまた少し読み進むうちに、心の中にくらーい影が浮かんでくる。この繰り返し。それで先週はずいぶん消耗してしまった。せっかくのカフカもおもったほど楽しめなかったのが悲しい。堀江敏幸カフカを読むならこれ、と推薦していた『カフカ短篇集』(岩波文庫)で近いうちにリベンジしたい。

今週は気を取り直し、いつでもハマれる村上龍コインロッカー・ベイビーズ』を読むことにした。ずっと実家においてあると思っていたが、先日なくなっていることが判明したのでブックオフで買いなおした。やっぱり面白いなあ。変わらないこの表紙も傑作。あっという間にのめりこめるので雑念の入り込む余地なし。私にとってのドラッグ本のひとつ。

さらに金曜日から、やっぱりいつでもハマれる麻薬系映画『スター・ウォーズ』シリーズをエピソード1から順番にみてる。今日はエピソード5『帝国の逆襲』。通しで見ると、ダース・ベイダーはバカでかわいそうだなあとますます思うようになった。