アル中ハイマー

彼岸花

だらだらとすっかりだらけた連休。暑いといってはテキーラソーダ割りを飲み、自転車に乗って汗を流したといってはビールを飲み、涼しくなったといっては熱燗を飲んだ。その合間の読書は、山田風太郎『あと千回の晩飯』(朝日文庫)。朝日新聞の連載も読んでいたけど、それから10年以上たった今の時点でまとめて読むと、また違った味わい。前日に何を食べたかもあんまり覚えていないという「アル中ハイマー」ぶりには将来の自分を感じてちょっと不安になるけど、山田風太郎のエッセイには以前よりずっと親近感を抱くようになった。歳とともにお酒がおいしいと思えるようになってきたのとベクトルを同じにしていると思う。

ところで写真はいつもの自転車コースで。春には桜並木が延々と続く道だけど、彼岸花も群生しているとは知らなかった。赤と緑の対比がうつくしい。飲んでばかりのアル中ハイマー予備軍だけど、こんなきれいな風景は忘れずにいたい。