折り返しは回送電車

3台の回送電車?

茶道部のお稽古に行く前に本屋さんに寄る。会社近くの1軒目でとりあえず『ku:nel』を買ったけどいちばん買いたいものがない。仕方なく電車に乗って東京駅で途中下車。丸善まで行ったらようやくありました。まだ棚に並べる前のワゴンに詰まれた状態で、到着ほやほやって感じ。そのワゴンからそっと1冊を抜き取る。堀江敏幸『アイロンと朝の詩人 回送電車3』(中央公論新社)。

初めて堀江敏幸に出会ったのが3年ぐらい前の『ku:nel』の巻末エッセイで、そこから堀江ワールドにのめりこんでいった私としては小説以上にエッセイが気になる。なかでも『回送電車』は読み返す確率が高く大好きなシリーズ。こうやってあちこちに書き散らかされたと思われるものが一冊になってもなんだかまとまりがあるのは編集の腕もあるのかも。表紙を飾る北園克衛プラスティック・ポエムもこのシリーズで初めて知った。

いち早く入手はしたものの、もったいなくってまだ読めない。とりあえず当分本棚に飾ってニヤニヤしたい。