On my way

だんなさんが会社員時代の先輩と飲み会で遅くなるので、うほほーい、今日は私ものんびり寄り道だ。別に普通の日だって寄り道ぐらいできるけど、なんせ休日が合わない夫婦なので、晩ごはんぐらいはできるだけ一緒に食べようと心がけているもんですから、どうしたって心ゆくまでのんびり寄り道、というのは限定されてしまうのだ。とりあえず途中駅の古本屋さんにまず寄る。

それぞれ210円。堀江敏幸によるとカフカの短編集では岩波文庫版がすばらしく「訳文はもとより、作品の選択と構成がじつにみごとで、『全集』にあたらなければ読むことのできないものをふくめて二十の作品が、何気ない顔をしてならんでい」るらしい(『アイロンと朝の詩人 回送電車3』中央公論社p92)。岩波文庫版が見つからなかったのでとりあえず福武文庫で。でもかなり満足。

ずらり 料理上手の台所 (クウネルの本)TITLe (タイトル) 2007年 11月号 [雑誌]その後、新刊書店へ移動してクウネルの本『ずらり料理上手の台所』を買う。どうしようか迷ってたんだけど、やっぱり人の台所って好きなのだ。他人の本棚も相当気になるけど、ときによっては台所のほうが気になるかもしれない。ページをめくっていたら伊藤まさこさんが松本に移住している事実を発見。シンプルライフに磨きがかかっているようだった。続いてマンガ本コーナーで森薫『エマ』9巻(エンターブレイン)が発売されていたのに気づき、ほくほくとなる。そしてほくほくついでに文庫棚へ移動し、田辺聖子『私的生活』(講談社文庫)も買っちゃう。単行本で復刊されている水玉の表紙が可愛いくて気にはなっていたんだけど、確か母が古い文庫本で持っていたはず、と思って先日実家で探したら、なぜか三部作のうちの『苺をつぶしながら』しか見つからなかったのだ。『苺・・・』をパラパラしていたらやっぱり『私的生活』も読みたくなって、こらえきれずに新刊を買うことに。今日は気が大きくなってます。締めは『TITLE』11月号「Coffee&Music」特集で。家に帰って、コーヒーじゃなくワインを飲みながらだけど、ひとり読書で夜が更けるシアワセ。