Breathing lessons

安倍さんは辞任するし、相撲協会は杉山アナウンサー(元)を出入り禁止にするし、なんだかなあ。

アン・タイラー『ブリージング・レッスン』(文春文庫)を読んでいるんだけど、政治とか社会の動きとはまったく関係のないところで、中年おばさんの主人公マギーが怒ったり泣いたりおせっかいを焼いたりしているのを読むと、あまりのギャップにくらくらしてくる。でも、突然のタイミングで辞意を表明して世間を唖然とさせた安倍さんや、自己流のわがままを貫き通しているように見える相撲協会朝青龍に比べると、マギーのずうずうしくほどに「他人にそっけなくできない」(p224)態度が、かえってぴかぴか光って見えてくるから不思議。他人の迷惑を顧みずいつのまにか自分の呼吸に他人を合わせちゃってるような巻き込みタイプが、総理には意外と向いているんじゃないかなあと、ふと思う。

今ネットでニュースを見たら、杉山さんにはまた取材証が戻ったらしい。なんかちょっとすっきりしないけど、とりあえずほっとした。