2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

6月

「氷の海のガレオン/オルタ」木地雅映子 ピュアフル文庫 「文学を探せ」坪内祐三 文芸春秋 「舞踏会へ向かう三人の農夫」リチャード・パワーズ みすず書房 「汽車旅放浪記」関川夏央 新潮社 「たまもの」神蔵美子 筑摩書房 「八本脚の蝶」二階堂奥歯 ポプラ…

まだ半分、もう半分

1年の半分が終わってしまった。毎年お正月には、その年にやらなきゃいけないこととか(例えば押入れのひとつを整理して本の収納にあてるとか)、やれたらいいなあと思うこと(例えば週にひとつぐらいは新メニューを開発するとか)を書き出しておくんだけど、…

昼下がりの西脇

アツイ。遅いお昼ごはんを調達するために近くまで行くだけでもいやになっちゃう。炎天下というわけではないけど、暑い昼下がりで思い出すのはいつも西脇順三郎。 土人はみな家にはいつている 炎天に僕はひとり歩いた 土管の上にトカゲがいた 茄子が光つてい…

あめのひ

土曜日に庭の草取りを敢行したせいなのか、それとも夕方から雨になったほどの湿度のせいなのか腰と膝が痛い。もともとの腰痛に加えて昨年からは膝の半月板もいためてしまったし。なんだかおばーさんのよう。しかし18歳で年老いたデュラスよりは、マシか。歩…

イライラから遠く離れて

今朝のJRの架線事故による運休の影響をまともに受けてしまうところに住んでいるので、午後になって出社したら職場の人に「大変だったでしょう」と同情されてしまった。でも白状してしまうと本当はそれほど大変でもなくて、朝、駅に行ったらちょうどそのタ…

人生いろいろ お酒もいろいろ

まだ本格的な夏はきていないはずだけど、蒸し暑いなあ。私の場合、夏はとにかくビールで始まる。会社帰りにスーパーで買い物をし、帰宅して着替えたら冷えたビールをまず一杯。うーん、うまい。そこでようやく夕食の支度となる。ビールは好きだけど、たくさ…

梅雨の晴れ間

昨日のうちに掃除からお布団の入替からシーツの洗濯まで全部済ましてしまったので、今日の昼間は京橋のフィルムセンターまで行く。川島雄三監督『洲崎パラダイス赤信号』が観たかった。面白い。新珠三千代は成瀬巳喜男監督の『女の中にいる他人』を観たとき…

ワーキングウーマンと鉄道

仕事で朝から細かい作業が続いて、パソコンの前にじっと座ったっきり。データを打ち込み、打ち込んだデータをチェックし、それを他のデータとつき合わせたりと、眼が痛くなるような作業に根を詰めていたら、夕方には肩がバリバリ。あー、マッサージに行きた…

北の果てへの旅

休日。二つの美術展のチケットをもらったので、はしごをすることにした。まずはお台場の『グレゴリー・コルベール ashes and snow』。森美術館で開催された抜粋版も見に行ったけど、なんというか、きれいすぎて、脅威すぎて、現実感がない。地上の楽園のよう…

The Girls of Integrity

昨日から今日にかけてブックオフ2軒と街の古本屋さんと新刊書店に寄り道して本を買う。買ったものいくつか。 「性分でんねん」田辺聖子 ちくま文庫 「お嬢さん放浪記」犬養道子 中公文庫 「コラム絵巻」中野翠 毎日新聞社 「音楽少年漂流記」細野晴臣 新潮…

すべては1冊の本から始まった

先週図書館で借りた本を返却するための今週の読書。坪内祐三『文学を探せ』(文芸春秋)はすごく楽しみながら読んだ。内容に個人的なこともちょっと書かれていたのでついついワイドショー的な興味から神蔵美子『たまもの』(筑摩書房)も借りてしまう。濃い…

6月の惑星

先週までの暇な日々はどこへやら、今週は雑用を含め、いろいろすることが多い。外出先へ向かう途中で「5分だけ」と思って立ち寄った八重洲地下街の古書店「R.S.BOOKS」で石田五郎『天文台日記』の筑摩書房版(ちくま少年図書館18)を発見。山村修『書評家<狐…

June bright

少し前のことから。6月1日の朝は遅刻しそうだったので、あわてて手近の文庫本をかばんに放り込む。選んでしまったのは木地雅映子『氷の海のガレオン/オルタ』(ピュアフル文庫)。読んでいるうちにちょっと辛くて苦しくなる。出社したらその日は(なぜか)…