宇野サガン

宇野サガン

楽しい週末を過ごしたあとには、どよーんとした日がやってくる。今日は朝から気の進まない会議ばかり。天気もよくない。お昼ごはんのメニューはまあまあだったけど(エビフライ)、そんなんじゃ気持ちが晴れないので、まっすぐ家に帰らずちょっと寄り道。ときどき行く古本屋さんに途中下車。

宇野亜喜良装丁のサガンは気になっていて、見つけると小さく声をあげてしまう。『失われた横顔』も以前同じ古本屋さんで100円で見つけて嬉しかった記憶あり。これでようやく3冊揃った。

「どうして僕と結婚したんだい?」とアランがたずねた。
「なぜってあなたを愛していたからよ」
「じゃ、現在(いま)は?」
「相変わらず愛しているわ」
「なぜ?」

(『すばらしい雲』朝吹登水子*訳)

冒頭のセリフにしびれる。