引きこもり読書録

morinori2007-11-12

九州から帰ってきてもしばらくは休暇が続いていたので、家に引きこもって読書。塩山芳明『東京の暴れん坊』(右文書院)を読んでいたら、『小林信彦60年代日記』(白夜書房)が珍しくほめられていたので、そうだ、先日、ちくま文庫版の『1960年代日記』を200円で買ったんだったと思い出し、未読の山からごそごそと探して読み始める。毒舌の塩山さんがほめていただけあって、面白い。ちくま文庫版には、塩山さんが「失敗」と指摘している橋本治との対談の代わりに、橋本治の解説が載っていて、やっぱり橋本治本人もあの対談はちょっとな、とおもっているふうなところが面白い。

引きこもってばかりはよくないと、地元の本屋さんへ。書店へ行くのも久しぶり。1冊しか入荷されていないジャック・ケルアックオン・ザ・ロード(世界文学全集)』(河出書房新社)を手に取る。予想に反してカバーがピカピカ光っているのがちょっと嫌、と文句をいいつつも買ってしまう。ついでに『天然生活』も。しばらく本屋さんに行ってなかったから、ついつい財布が緩んじゃうのよねえ。これで若島正『ロリータ、ロリータ、ロリータ』(作品社)があれば、それも買っちゃったかもしれないけど、商店街の小さな本屋さんには置いていないみたい。出費が少なくてほっとしたような、残念なような。

ちりとてちん』熱がだんだん高くなり、今日はNHKの番組宣伝誌『ステラ』(徒然亭四兄弟の対談が載ってる!)を初めて手に取る。ひじょうに興味深い。