結末はビター

珍しく2週続けて映画館。先週はスコセッシの『沈黙 サイレンス』を観て、今週は『LA LA LAND』を観る。ライアン・ゴズリング、私は『スーパーチューズデー』でしか観てないような気がするが、この映画の彼はチャーミングでとてもいい。楽しめるいい映画だ!

帰りに寄った本屋さんで原田治さんの最後の著作となった『ぼくの美術ノート』(亜紀書房)を買う。前作にあたる『ぼくの美術帖』をみすず書房版で読んだクチだが、それ以来、OSAMU GOODS以外の原田さんが気になり、ときどきブログを覗いては邪馬台国に傾倒する意外な一面を発見したりしたのだった。『ぼくの美術ノート』でも、小村雪岱北園克衛、鉄斎、と好きなものを変わらず並べているところに潔さを感じる。服部一成氏による装丁もすっきりしていて、とても素晴らしい。でも、もう新しいものが読めないのかと思うと、ちょっと悲しくなった。