愉しみはスクリーンの外にも

ロメール特集のZINE

先週まで有楽町でやっていたエリック・ロメール特集「ロメールと女たち」は、結局3本(「喜劇と格言劇シリーズ」から『海辺のポーリーヌ』『緑の光線』『友だちの恋人』)を観て、山崎まどかさんと金井美恵子さんのトークショーを聴いた。どれも久しぶりに観たけど、まったく楽しい。正直言ってこんなに楽しめるとは思わなかった。大学生の時に『緑の光線』をみたときは、自意識過剰なくせに引っ込み思案で高すぎる理想を持った主人公のデルフィーヌにすっかり感情移入をしたが、あれから30年近く。すっかり私も大人になりましたね。ああいった思い込みの強い主人公に対して辟易しつつも、「がんばれ」って、少し冷静な気持ちで(ちょっと上から目線で)鑑賞出来るようになった。金井美恵子さんがおっしゃる通り、そうなるとロメール映画は「癖」になるのです。また上映してくれないかなあ。今度は「四季の物語シリーズ」で特集を希望。

庭の梅の実は去年よりずっと少なかったが、あまり虫がつかず、大きく育った。梅酒のストックがまだたくさんあるので、今年はすべてシロップに回す。レモンで爽やかさを、シナモンスティックでスパイシーさを追加したレシピで、「ku:nel」に載っていた長尾智子さんレシピ。このシロップを炭酸で割って、夏に飲むのが好きなの。ロメールの映画では、登場人物が庭やテラスといった屋外のテーブルで、紅茶やペリエやワインを飲みながら延々とおしゃべりしているシーンがたくさんあるけど、私もこのシロップを庭に面した縁側でのんびり飲むのが大好き。梅雨明けが早くも待ち遠しい!