バカンスおしゃれ計画

1988年5月18日号 「バカンスおしゃれ計

5/21から有楽町で始まったエリック・ロメール監督特集上映。まずは『海辺のポーリーヌ』から観てくる。最初に見たのは多分大学生の時に、ビデオか深夜テレビで。そのあとも2回ぐらい見ていると思うけど、ポーリーヌを演じたアマンダ・ラングレの少年のような体つきとあどけない表情がやっぱりかわいい。白いリネンのレースのブラウスもかわいいし、冒頭とラストで木戸を閉めるときに着ているセーラー服もかわいいなあ。上映が終わったあとに山崎まどかさんのトークショーも。「こんな風にバカンスを過ごせたら、と思わずにはいられない映画」という通り、初めて見た時には、こんな風に夏が過ごせたら、と、すごーくうらやましかったのを覚えている。だって、夏に海辺で男の子と出会って、水着姿のままチークダンス踊ったりするの、日本の(いなかの)高校生じゃちょっと考えられないでしょう。憧れだったなあ、キラキラしてたなあ、と今でもその時の気持ちを思い出す。

今思うと、ロメール映画を観るときの気持ちは、当時Oliveで紹介される東京の高校生の生活やお店なんかにあこがれる気持ちとオーバーラップしていたと思う。恐るべしOlive。