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昨晩までどうしようかな、と悩んでいたけどやっぱり行こうと思い立ち谷根千の「一箱古本市」へ。JR上野駅で降りて公園をつっきり、池之端から根津に出て、根津からスタートするコース。家から根津までの道中は大貫妙子のアンソロジー盤『Library』。このベスト盤は素晴らしいですね。一家に一枚お勧めできます。

天気が良かったので途中ビールを飲みつつ買ったのは3冊。
富士正晴編著『酒の詩集』(光文社KAPPA BOOKS)
金子光晴『詩人』(旺文社文庫)
山田稔『シネマのある風景』(みすず書房)
なんか酒飲みっぽいラインナップで自分が恥ずかしいけど、『酒の詩集』は古今東西の酒にまつわる詩が「楽しむ酒」「ものうい酒」といったように気分に分かれて章立てされている。一人で晩酌するときに読みたいなあ。山田稔の本は、表紙がマルチェロ・マストロヤンニソフィア・ローレンが主演するエットーレ・スコラ監督『特別な一日』のカット。この映画は私も大好きだし、この映画について語る山田稔の『特別な一日』も大好きなのでそれもうれしくて買った。帰りの電車でさっそく読む。冒頭が素晴らしい。

夕方、だんなさんと待ち合わせて映画『スポットライト 世紀のスクープ』を観る。だいたい二人で行くときはレイトショーが多く、そのため観客が10人に満たない、ということも多いけど、今日は8割がた埋まってたんじゃないか。深刻な内容を大げさすぎず、ヒーロー趣味の嫌味になりすぎず伝えている映画。スタンリー・トゥッチがいい味を出してます。