サマーライフ

うちの庭

好きな季節はいつかと聞かれれば初夏も真夏もひっくるめて夏と答えるぐらい夏は好きなのだけど、さすがに昨日は口を開けば、あちいー、あちいーとなってしまった。今日も朝から暑いけど、洗濯物がよく乾くのでシーツ類をまとめて洗って干す。いやあ、夏だなあ。

ひと段落したところで尾形亀之助を読む。堀江敏幸の『戸惑う窓』で取り上げていたのでずっと気になっていたんだけど、先日ひょっこり寄った古本屋さんで『現代詩文庫1005尾形亀之助詩集』を発見し、発行当時の値段とあまり変わらなかったので購入したのだった。読みながら思ったのは、尾形亀之助と夏は似合わないな、ということ。たぶん、堀江さんのように曇天の秋の日あたりに読むのがいちばんしっくりくるのだろう。季節は大事です。

最近読んでよかったのは、新潮文庫のStar Classics名作新訳コレクションから『ボヴァリー夫人』と、ちくま文庫獅子文六『七時間半』。いずれも季節を問わない面白さ。ボヴァリーを読んでからオリヴェイラ監督『アブラハム渓谷』を観直したくなり、獅子文六を読んでからは川島雄三の『特急にっぽん』を観たくなった。もう、夏は、こういう面白い本だけを読んで過ごしたい。