最近の動向

今年はGWを丸々つぶして西海岸に出張した。ここ何年かGWとお盆とお正月はきっちり休む(1週間以上休む)ことをモットーとしていただけに、定期的な長期休暇のひとつをつぶしてしまった今年は、なんだか調子が狂う。なんといっても予定していた矢野顕子のコンサートと出張が重なってしまい、涙をのんでチケットは友人に譲ったのが悲しかった。後日、友人から大興奮のメールをもらい、ますます残念に。

最近楽しかったことのひとつは、下北沢に劇団「カムカムミニキーナ」の公演を観に行ったこと。出演者の一人に職場のかつての後輩がいるのだけど、その事実をつい最近まで知らず、知った今、初めて公演を見に行った、というところです。カムカムミニキーナ八嶋智人が創立メンバーの一人で、今回が旗揚げ25周年公演。古事記に発想を得ているけど重くない。今回は後輩に内緒で観に行って驚かせちゃったけど、次回はちゃんと知らせてから行きたいと思っているところ。

出張直前に、石井桃子の『幻の朱い実』(上・下、岩波現代文庫)を読んだ。素晴らしい。お昼休みに会社の近くでランチを取りながら読んでいたら涙が出てきて、お店のお兄さんに変な顔をされた。端正な文章に加え、明子と蕗子の魂の交流に胸を打たれる。読んでよかった。たぶん、これからも大事に読み返したくなる本の一つになる。