春の気分

春のムーミンママがやらかしてくれます

春風にあおられて梅の花びらが散っている。玄関わきの沈丁花が香っている。ヒュウガミズキと雪柳も咲いたし、ご近所さんの庭の白木蓮は満開。どことなくもんやりした空気も、春だなあと思う。

春の気分はうれしい。堀江敏幸のエッセイに、新鮮な空豆を入手して、矢も楯もたまらずといった感じで奥さんに空豆と鶏肉のクリームパスタを作ってもらうようにお願いするくだりがあった。吉野朔実のマンガでは、久々に収入を得た主人公が、八百屋さんで春の野菜を買い込み、グリンピースご飯をはじめとして食べきれないぐらいのご飯を作る場面もあったな。横光利一の『春は馬車に乗って』も春になると読みたくなる。昨日の朝早くにご近所のパン屋さんにパンを買いにいったら、まだ朝早いのになんだかいつもよりも大勢の人が散歩を楽しんだり、井戸端会議をしていたり、こどもたちが遊んだりしていて、みんなも春が待ち遠しかったんだなって思った。

ムーミンママは春のけだるい気配にお昼寝をしてのんびり過ごそうとするが、今日の私はちょっとお出かけして原宿まで。Oliveプロジェクトのカフェでバックナンバーを見せてもらってから、マグカップとトートバッグを買ってしまった。でも楽しかった。