煙草はいかにして記憶されるか

morinori2015-02-22

職場に「超」がつくほどのヘビースモーカーがいる。私の父は、私が中学生になるぐらいまで煙草を吸っていたし(その後禁煙)、喫茶店やレストランで煙草を吸う人がいても、それほど気にならないほうだと思っていたが、いざ隣の席に座られて、朝から退社時間までずっと煙草の香り漂う息をまき散らされると、ひどく気になることがわかってきた。彼は一応マスクをして周囲に気を遣っているようだが、マスクから漏れる煙草の匂いが強烈すぎ。室内は禁煙だから、1時間に1度、外で吸っているようだが、いったいどんな煙草を何本吸えば、あんなにも煙草の匂いが染みつくようになるんだろう。この人のからだや着ているものだけでなく、職場の机やいす、果てはその人から手渡される書類までなんだか煙草のにおいがするような気持ちになってきた。

ときどき、うちわであおいだり、リセッシュをふりまいたりして対抗を試みてはいるんだけど、おじさんだしね、なかなか気づいてはくれないようだし、気がついたとしても、ヘビースモーカーを返上するわけでもないしね。やっぱり席替えしてもらおうかなあ。

重力の虹』は下巻の5分の3ぐらいまでようやく読んだところ。去年の11月ぐらいから読み始めたがまだ終わらない。読むのに疲れるので、あいまにいろいろな本を読みたくなり、それでますます進行が遅くなる。今は『トリュフォー 最後のインタビュー』(山田宏一蓮實重彦平凡社)を読み始めてしまったところ。トリュフォーの映画の登場人物が良く煙草を吸っているということに、今は少しだけ複雑な気持ち。