おまえには関係ないことよ

朝起きて会社に行くつもりだったが、おなかが痛くなり休むことにする。一応会社のメールをチェックしたら、この1年ずっとかかずらわっているプロジェクトの最終進捗報告が入っていて、特に問題なく終了したのは良かったんだけれど、私よりも全然かかわっていない人からコメントが入っていて、「あとはここも確認したほうが良いと思いますのでよろしくお願いします」だって。そんなことは言われなくてもわかってるよ、メインで担当してたんだからさ。なんで横からそんなことを言われなきゃいけないのさ、とむっとする。そういえば、この夏読み返したトーベ・ヤンソン『少女ソフィアの夏』のおばあさんも、よくむっとしてたっけ。このおばあさんと孫娘ソフィアによる率直すぎるやり取りは本当に面白い。

「おばあちゃん、いつ死ぬの?」と、子どもがきいた。
「もうすぐ。でも、おまえには関係ないことよ」
「どうして?」
孫はたずねた。
おばあさんは、答えずに岩をのぼっていき、さけめのほうへと進んでいった。


「わたし泳ぎたい」『少女ソフィアの夏』講談社p9-10

私も横からおせっかいに口出す人に、「わかってるよ、でも、おまえには関係ないことよ」と言ってやりたいけどねえ。