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マッキントッシュのコートでミア・ファ

わが街にあるシネコンでは『午前十時の映画祭』といって、60-70年代の映画を週替わりで1年で50本、料金は千円で観られるという魅力的な企画に参加している。この映画祭のチラシにマルをつけながら『ワイルドバンチ』や『アメリカの夜』を見に行ったけど、一番楽しみにしていたのはなんといっても『フォロー・ミー』。今年のお正月にチラシを見てからすぐさま手帳に予定を入れて、ずーっと待っていたのです。それで先週の土曜日、とうとう観てきましたよ。もう、劇場に向かう途中から人の目も気にせず、にまにましてたと思う。テレビで放映されたのをビデオに落としたのしかもっていなかったので、それを何度繰り返し見てきたことか。スクリーンに映るミア・ファローを観ながら、初めて観たときのこととか(大学時代に深夜テレビで観た)、その後『BRUTUS』の映画特集でDVD化されていない幻の映画として紹介されていた時のこととか、山崎まどかさんの本で「ミア・ファローのきれいめフォークロア」がかわいい、と紹介されていたことなんかがぽつぽつ頭に浮かんで、長い道のりだったなあと、感慨深くなる。映画館の係のひとが「この企画で唯一パンフレットを作成しました」というもんだから、いつもは買わないパンフまで買いに走った。

この企画、来年もあるらしい。『ミツバチのささやき』もリストにあり。楽しみです。