olsen house

春と秋に仕事の評価の面談があるのだが、これがとっても苦手。さあ、あなたの今期の仕事の成果をプレゼンしてください!って上司はにっこり笑って言うんだけど、いや、プレゼンって言われても、もくもくと目の前の仕事に取り組んだだけです、残業は嫌いだし、なるべく効率よく合理的に進めたいとは思ってますけど、そんなとこです(もごもご)。うーん、ほかの人はいったい何を話しているのかしらん?

「あれは、何年前のことだったかしらん?」(「煙」)「或は奥さんのことでも想い出したのかしらん?」(「ゴムの木」)「却って弾みがついてよかったのではないかしらん?」(「十三日の金曜日」)と、”かしらん?”はどの短編にも必ずでてくるのではないかしらん?の小沼丹の『埴輪の馬』を会社の帰りに読み終える。すごく良かった。今まで読んだ小沼丹のなかでは、これが一番好みではないかしらん?読み終えるのがもったいない気持ち。もう少し寄り添っていたかったと思う。

昨日、天気もいいので埼玉県立近代美術館まで『アンドリュー・ワイエス展』を観に行く。素描が多くて、その点もかなり好みだったけど、現在のオルソン・ハウスの映像も見せてくれていて、それがまた素敵だった。アメリカに旅行したいと思うことは少ないけれど、ニュー・イングランドには心ひかれる。メイ・サートンが暮した土地、ジョエル・マイロウィッツの『cape light』の土地ということもあって。