コーネルの箱

カタログのコーネル一家の写真もいい

早起きして電車に乗って川村記念美術館まで。もうすぐ終了してしまう『ジョゼフ・コーネル×高橋睦郎 箱宇宙を讃えて』をようやく観に行くことができた。ここにはときどき来ていて、そのときどきのコーネルやロスコを観ては、自然散策路でのんびりするのが楽しみなのだ。目当てのカタログを買ったら、あとはじっくりと展示室へ。今回は七つの箱が全部見られたうえ、そのほかのコラージュも堪能できた。高橋睦郎との詩のコラボレーションも新鮮で、来てよかったなあ。会場の入り口には、庭に出した椅子に腰かけたコーネルの晩年の写真があり、この写真がまた良かった。

自販機のカップコーヒーを買ったら、池を臨むベンチでひと休み。買ったばかりのカタログはフランス綴じになっているので、このカタログ用にデザインされたという白貝のペーパーナイフも一緒に購入してしまった。ナイフはあまりのんびり動かすよりは、適度な速さのほうが紙がきれいにカットされるような気がする。何ページかまとめてカットしたのをかみしめながら読む。

家に帰ったあと、夕がたにスコール。大慌てで家じゅうの窓を閉めてやり過ごした。梅雨というより夏の天気だなあ。雨がやんでもあまり気温が下がらない。麦茶をコップからもうひと飲みして、続きのページをカットした。