アンダーカバー

蒸し暑いなあ。昨夏、湿度と気温の高さと共働きゆえの家の締め切りの環境が災いして和室の壁にカビをはやしてしまった教訓から、今年はどんなに遅くに帰宅しようとも和室の窓を開けるもしくは換気扇を回すを実行しているので今のところカビの気配なし。お風呂場も、出たあとは壁と床の水気を拭く、を実践中。しかしもう少しこの湿度は何とかしてほしい。

会社帰りに地元の本屋さんへ。堀江敏幸『めぐらし屋』は単行本を持っているのにカバーは文庫のほうが好みだから、を言い訳にして買う。ついでに角川文庫の小川洋子『夜明けの縁をさ迷う人々』も。新潮文庫と並んで角川文庫もリーズナブルだとは思っていたけど、比べると194pで税抜き400円(新潮)と207pで税抜き476円(角川)で、やはり軍配は新潮文庫に。スピンも付いてるし。文庫二冊に書店のカバーをかけてもらう。断ることも多いカバーだけど、ここはハサミで切り込みを入れたカバーをレジのおばさまが手早くきれいにかけてくれるので、その美技を見たさにカバーしてもらうのだ。今日も鮮やかに二冊にカバー。ぴしっとした折り目が気持ちいい。

日記をご無沙汰している間に読んで面白かったのは『東京カレンダー』8月号の名画座2本立て。『フィガロジャポン』の読書特集は長島有里枝荻上直子がともに旅した場所で読む読書について書いていたのがよかった。どこで読むかは重要だ、って川上弘美だって言ってます。『文藝別冊 萩尾望都』を買ってからはおモー様祭り状態で、『ポーの一族』は愛蔵版にて再入手。『yomyom』の大森望のレポートで、今年の一箱古本市では「くちぶえブックセンター」が好み、って言ってるけど、私もここはツボでした。マンガの好みが似ているってことか。野口冨士男の随筆集『作家の手』とブックオフ105円のタキ『ハイ・ライフ』(河出文庫)を読んだ。