処方箋はビフテキ

元祖メガネ男子か。

和田誠の装丁に魅かれて買ったJ.K.ジェロームの『ボートの三人男』(中公文庫)が今日からの電車本。旧版は持ってない・読んでないのでこれが初。楽しい。こういう「うだうだ」してるの大好き。ウッドハウスと並ぶ私の癒し本になってくれそう。

そして、電車に乗って近所のシネコンに映画『NINE』を観に行く。ブロードウェイのミュージカルは観てないけどフェリーニの『8 1/2』はもちろん観ているし、チラシを見た限りではダニエル・デイ=ルイスのグイドも意外といいかも、と期待していたのだが、うーん。ちょっと消化不良。女性陣はなかなか良かったと思うけど、気の毒だがマルチェロ・マストロヤンニダニエル・デイ=ルイスをどうしても比べてしまい、甘さが足りないのがいただけない。映画全体も派手さはあるけど、甘さや酸っぱさが足りない感じ。家に帰って『8 1/2』のパンフレットを読みなおしたりして口直し。さらに『ボートの三人男』にならって好きなお肉を夕御飯のメニューにすることを決めた。

最近はほかに『マイレージ・マイライフ』(これは良かった!)、『アイガー 北壁』(だんなさんの趣味だけど、興奮して思わず握りこぶしに)を観に行った。