本棚いっぱい

morinori2010-03-29

もうすぐ4月だというのに、木枯らしが吹いている。寒いのにもそろそろ飽きてきたなあ。今年の冬はきっぱりとした気持ちの良い冬だったが、ちょっと往生際が悪すぎ。そろそろ春に譲ってくれてもよいと思う。

寒かった昨日は、いちにち引きこもりでテレビ三昧。お昼にCATVで『ジャージの二人』を観る。長嶋有の原作はまだ読んでないんだけど、映画は観られるときにみないと逃げちゃうから。でも観たら読みたくなった。吉田秋生の『海街diary』シリーズでも活躍中のカマドウマは、むかし実家のお風呂場でよく見かけたけど、そういえば最近はみなくなった。確かにアレがでてくるとなんかこう、昭和を感じるような気がする。NHKフクヤマ龍馬を観て、真央ちゃんの演技を観て、またCATVで映画。映画館でも観たけど『プライドと偏見』を。すでに3回目か。BBCドラマ版も観てるので、このマシュー・マクファディンのダーシーに初めは違和感を感じたけど、ラストの朝霧のなかを歩く姿には、かなりときめくものがあり、それでついつい何度も見ちゃうのだ。(マシュー・マクファディンでググった画像をみると、普段の姿は全然たいしたことなさそうで、それはそれでなんだかがっくりくるんだけど。)オースティンは面白いよねえ。

小川洋子の『博士の本棚』(新潮文庫)と中野翠の『アメーバのように。私の本棚』(ちくま文庫)を続けて読んだ。本のことを書いているとはいえ『博士の本棚』を読んでいるときはまるで小説を読んでいるときのような気持ちになり、一方で中野翠さんは、好き嫌いというか興味のあるなしをはっきり書いていて小気味いい。自分の好きな本のことをこんなふうに伝えられたらいいだろうなあ、と、どちらを読んだときにも思う。それに比べたら「面白い」「楽しい」「よかった」の3語で終わってる自分の日記って、こどものようだ。

今週の通勤本は川端康成『山の音』。これも映画が先で読んでないもののひとつ。しかし息子の嫁の体つきの変化に気づく舅って、普通に考えたらやっぱりエロだと思う。