読んでゆるゆる

お茶会に出掛けるため5時半起き。先生と一緒にお出かけするために何かあってはいけないと、早くに起きて着物を着て準備する。昨日は春風が吹いて暖かだったけど、今朝はちょっと寒いねえ。7時45分、コートを着て、ショールを羽織り、念のためにカイロも腰に張り付けて家を出る。行きの電車でウォルポール『オトラント城奇譚』読了。ゴシックロマンというよりはジェットコースタードラマのようだった、というのは言い過ぎだろうか。もちろんロマンチックな要素もあるんだけど、読んでて「そうきたか!」と何度思ったことか。いやあ、手に汗握る面白さ。

ジェットコースタードラマと真逆で、少し前に発売された『SPUR』の小特集は「読んでゆるゆる脱力文庫で至福のひととき」。脱力文庫の定義とは、喫茶店や医院の待合室に長期間おかれてる、とか、どこからでも読めて途中でやめられる、とか、手に汗握らない、とか、いろいろあるようですが、それに当てはめると、

あたりが個人的には思いつく。
するめクラブは、岡尾美代子さんも挙げていた。豊崎由美さんが挙げていた3冊のうち1冊は西村賢太の『どうで死ぬ身の一踊り』。山崎まどかさんの1冊は小沼丹の『黒いハンカチ』。ニシ・アズマ先生は確かにちょっと「おっとり」だよなあ。マンガだと坂田靖子の作品はどれもこれもかなりな脱力系で、好みです。