ゴスという乙女道

講談社文庫、初版

うー、寒。日曜日から真冬に逆戻りしたよう。今日は少しだけぬるくなったけど、まだまだダウンが手放せないなあ。そろそろ寒いのにも飽きてきた。

雪が降りそうだったからというわけではないけど、昨日から雪に閉ざされた洋館を舞台とする佐々木丸美『崖の館』を読み始めたらとまらなくなって、お昼休みも独りになれるところを探して続きを読んだ。主人公の甘いモノローグも(解説の若竹七海と違って)違和感なくすいすい進む。犯人はおよそ予想どおりだったけど、面白かったなあ。実は以前、山崎まどかさんの『オードリーとフランソワーズ −乙女カルチャー入門』で知ったゴシック・ホラーの元祖、ウォルポールの『オトラント城奇譚』(講談社文庫)を入手したものの(今アマゾンで検索したらびっくりするような値段が。100円じゃないけど安かったので複雑な気持ち)、なんとなく読む気がおこらず、ずっとそのままになっていたのだ。『崖の館』でゴシック気分が盛り上がってきた今が読みどきかも。とりあえず、明日の通勤バッグには入れておきます。