まとめて

ちょっと日記をさぼっているうちに庄野潤三さんがお亡くなりになり、『THE NIKKEI MAGAZINE』で片岡義男のリレーエッセイが始まり、堀江敏幸の新刊『正弦曲線』は発売され、金井美恵子の『岸辺のない海』が文庫化されているのに気づき、法事で実家に帰ったときに読もうと思って買ったヴァレリーラルボー『恋人たち、幸せな恋人たち』は、滞在中、1歳半になる甥っ子のに振り回されたおかげでページをめくる気にもなれずそのまま持ち帰るはめになり、しかし帰りの新幹線では『ku:nel』を読み、ようやくこの土日は『柔らかい土をふんで、』を文庫で再読したのだった。今日はお昼休みに会社近くの本屋さんで『yomyom』をほんの少し立ち読みする。片岡義男が紹介している本『シャープス・アンド・フラッツ物語』は、先日のTHE NIKKEI MAGAZINEでも紹介されていたなあ。日記特集を読み始めるまえに川本三郎のエッセイを読み始めたら、3ページめにして(がんで死んでいった父のことを思い出し)涙がこぼれそうになったので、あわてて雑誌を元に戻し本屋を出る。そういえば、前回も同じように川本三郎のエッセイをレジ前で立ち読みして、泣き出しそうになったんだった。(学習能力がない。)

暑かったり寒かったりで気候が不順なせいか昔から9月になると原因不明の突発性胃炎を起こしたりして体調もままならず、父が死んだのも9月なら、結婚当初にだんなさんが病気をしたのも9月なので、この季節はいつも必要以上にナーヴァスになる。会社が引っ越しをしてはなやかな場所にオフィスがあるのはいいけれど、周囲に飲食店も多いせいか業務時間中にすでに4回、ゴ○ブ○がフロアを這っているのを見てしまった。そういうのも含めて、なんだかなあ、の9月なのである。yom yom (ヨムヨム) 2009年 10月号 [雑誌]