温泉旅行記

エピ(プロ)ローグついてます

5日の朝、会社に行くのと同じぐらいに起きて蒸しパンを食べ、だんなさんと那須の温泉へ。ニュースで連日のように大渋滞、大渋滞と聞き飽きるぐらい連呼してるので、いつもより多めにCDを積み、渋滞にはまったときのおやつ(どら焼き、バウムクウヘン)を用意した。高速に乗る直前のGSで給油とトイレをすませ、さあ、いつでも渋滞になっていいわよ、という気分で東北自動車道へ。とりあえず旅行気分を盛り上げようと奥田民夫の『股旅』を聴く。べつにさすらいの旅ってわけでもないけど、ね。

渋滞覚悟で出たにもかかわらず、意外なほどあっさり到着。家を出たのが9時なのに、11時ちょっとすぎには那須街道沿いの「NASU SHOZO CAFE」でサンドイッチ&ケーキ&コーヒー。やや曇り空だけど雨もなく、さわやかな高原の風が気持ちいい。のんびりしたあとは、宿へ。だんなさんは釣竿を借りて目の前の川で渓流釣り(釣果なし)、私は川原で石拾い(丸くてすべすべしたのがあると嬉しい)。早い時間なのか、まだ誰もいない檜風呂と低温サウナであたたまった後は、長嶋有『夕子ちゃんの近道』(講談社文庫)を読んで過ごす。初版は帯ウラにおまけ付き。栞も特製。いつも帯は捨てちゃうんだけど、これは捨てられないなあ。

ご飯のあと、引き続き読書。合間に、3度ぐらい露天風呂に入る。せせらぎの音をBGMに就寝。

6日(水)朝、晴れ、昼過ぎに雨。ご飯前に温泉。新緑を眺めながらの広いお風呂はなんど入っても気持ちがいい。しかしお湯に入りすぎて、すべすべどころかあやうく乾燥肌に。『夕子ちゃんの近道』読了。これはよかった。チェックアウト後、宿に併設されている美術館で現代アートを楽しみ、お昼は牧場直営レストランで柔らかなフィレステーキを食べたら、もう、那須ですることはない。アクセルをびゅーんと踏みこみ、新しくできた黒磯板室ICから家に帰る。帰りも渋滞なし。夜はおみやげのビーフコロッケをつまみながらビール。ケーブルをつけたら「クリフハンガー」をやっていて、ばかばかしいと思いながら二人で見てしまう。家のお風呂に入浴剤を入れながら、昨日と今朝の温泉を思い出す。楽しかったな。今度は冬に行こう。