我が隣人の愛

やっぱりロメールが好きなので、京橋に『我が至上の愛アストレとセラドン』を観にいく。評判どおりギリシャ神話のような映像にうっとり。『緑の光線』や『クレールの膝』路線を期待するとちょっとはずされるけど、美しすぎる映像とは逆を行くような軽い馬鹿馬鹿しさを感じさせる物語が面白くて笑える。それにしても、京橋、ちょっと来ないうちにずいぶん様子が変わってきたなあ。今度ゆっくり散策したい。

眠くなってしまうといけないので、と映画の前に我慢したお酒は家に帰ってから。遅い時間なので『山崎』を氷をいれず水だけで割って。(村上春樹の『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』を読んで以来、ときどきは氷をいれずに”文明人”のように水だけで割ってのむようにしているのだ。とはいうものの氷を入れたソーダ割りだって大好きだけど。)甘い香りのウィスキーを飲みながら、映画の余韻に浸りつつチラシなんかを眺めているのはいつまで経っても飽きないものだけど、もうそろそろ寝なさい、とだんなさんにうながされて就寝。