大佐に手紙は来ない

退社後、弟の仕事場に寄ってから、近くのインドカレーレストランで一緒に食べる。喧嘩中の母からいっこうに返事が来ないので、ここは私よりもずっと母にウケがいい弟にちょっと助けてもらおうと下心があったのだ。おかげでなんとか着地点を見いだせそう。母には明日、電話で直接話してこの問題に決着をつけたい。

家に帰って、もう少し飲みたくなってビール。本も軽い感じが読みたくなって未読本の山から角田光代『これからはあるくのだ』(文春文庫)を探し当てる。面白い。が、読み終わって、明日の母との対決電話のことが頭に浮かんでくると、なんだかやけに緊張。