読書の快楽

三連休の最後は、だんなさんに頼まれて事務所の電話番。「どうせ家にいても本を読んでるんでしょ。事務所で本を読んだっていいじゃない」とだんなさんは言うが、ごろごろしながらビールちびちびのみつつの読書と、他に誰もいないとはいえ一応会社なんだからと机に座っていつ鳴るか予想もつかない電話に備えてメモとボールペンを傍らに置きつつの読書では、気分が違うんだけどなあ、と心の中でぶちぶち言ってみるものの、そういうことになってしまったから仕方ない。読みさしの『バーデン・バーデンの夏』、それにおやつのメロンパンをカバンに入れて事務所に行く。

バーデン・バーデンの夏 (新潮クレスト・ブックス)

バーデン・バーデンの夏 (新潮クレスト・ブックス)

途切れのない文章がつらつらと続くので、できれば通勤電車の中じゃなくまとまった時間で読みたかった。こんなふうに留守番をいいつけられた日に読むのは、かえって良かったかもしれない。いやいや引き受けた留守番だったけど、(ビールを飲まなかったせいか)本も楽しめたし、終わってみればいい一日だったかも。