お楽しみはこれからだ

ロシア

健康診断が直接の理由かどうかははっきりしないけど、健康診断後は体調を崩して不調の日々。それでもこの3連休を無駄に終わらせてはいけないと思って、渋谷まで行く。今日の目当てはBunkamuraの『青春のロシア・アヴァンギャルド』展。かばんにはおさらい用に水野忠夫ロシア・アヴァンギャルド 未完の芸術革命』(PARCO出版)を入れる。80年代に西武美術館でやった展覧会のほうがずっと良かったけど、今回の一番の収穫はセルゲイ・パラジャーノフの『ピロスマニのアラベスク』で知ったニコ・ピロスマニの絵がまとまって見られたこと。これはよかったなあ。美術館の壁がしっとりしたレモンイエローに塗られていて、ピロスマニの黒っぽい背景の絵が引き立って見えた。

いい気持ちになったのでそのまま隣のカフェ・ドゥ・マゴでランチ。飲みたくなったので白ワインも。さらにいい気持ちになってきたので、やっぱり隣のナディッフで画集や写真集をじっくりと冷やかし、地元に戻り久しぶりに古本屋さんに行く。半額の文庫棚から、

  • 「気まぐれ美術館」洲之内徹 新潮文庫
  • 「短編小説の快楽」ぼくらはカルチャー探偵団 角川文庫
  • 「わが夢の女」ボンテンペルリ ちくま文庫

洲之内徹はいいよいいよ、とあちこちで言われているのでずっと気になっていた。でも10年以上も昔に宮城県美術館に行ったとき、多分そのとき洲之内コレクションのいくつかを見ているはずなんだけど、ほとんど記憶に残っていなくて。そのときのピンとこなかった印象が続いているんだろうと思う、どうも積極的に読もうという気がおこらなかったけど、実際にぱらぱらとページをめくってみて、そろそろ読んでもいいかな、という気持ちになってきたのは年齢のせいなのかなあ。でも、もう少し寝かせておきます。お楽しみはこれから。