続ける読書

本は寝転んで

古本屋さんで買ったまま積んであった『オコナー短篇集』(新潮文庫)読了。1992年発売のリテレール別冊『文庫本の快楽』(安原顯編集・メタローグ)で柴田元幸が50冊選んだアメリカ文学の文庫のうち、禁を犯して絶版から選んだ唯一の本がこれだったなあ、と思って『マリ・クレール』の特集も含めた「快楽」ブックガイド・シリーズをぱらぱらめくる。国文を専攻した友人は、高校時代、現国の「文学史」の副読本にでてくる小説を時代順に読み進め、読んだタイトルには赤でチェックをつけていたけど、こういうブックガイド本を読むたび、同じように赤でチェックをつけたくなる。夏休みの計画表で宿題を終えるたびに線で消していく喜びとおんなじね。

そして今は、これもやっぱり積んだままになっていたマッカラーズ『夏の黄昏』(福武文庫)を読み始めた。オコナー、マッカラーズときて南部モノを読みたい気分が高まってます。このあとはフォークナー『八月の光』を読もうと早くも思案中。