チェーホフ・ユモレスカ

morinori2008-06-23

眠る前に読む本は、小難しいものよりは楽しいものを。涙が出てきちゃうものや、考え込んじゃうような深刻な物語よりは、できればクスっと笑えるぐらいのものがいい。そう思ってここのところは千野栄一『ビールと古本のプラハ』(白水Uブックス)を読んでいた。ちょっとのんびりしたところのある文章が眠る前のまったりした気持ちにあう。ビールが飲みたくなるのはご愛嬌ということで。

さて、今日からは何を読もうかな、と考えていて、千野栄一つながりでミラン・クンデラを読み直すのもいいかも、と、本棚をごそごそやっていたら昔、ロシア語の先生にいただいたチェーホフのユーモア短篇集がでてきた。英語を話す人向けに編集された本で、ロシア語の原文に英語の注釈と解説がついている。ロシア語は恥ずかしいぐらいにもうすっかり忘れているんだけど、ときどき送られてくる学科名簿やなんかで同期の活躍ぶりを知るたびに、自分の今の状況をちょっと情けなく思うのも事実だったので、この本を発掘してちょっと勉強する気持ちが湧いてきた。しかも最初の短編が「PAДOCTЬ(英語でJOY)」ときたもんだ。とりあえず、今日から少しずつおさらいだね。